牧羊犬・牧畜犬
第1グループ
このグループは牧羊犬、牧畜犬として使われていた犬たちが属しています。第2グループの牧畜犬が家畜の側から離れず護衛するのに対し、第1グループの犬は俊敏に走り回る動きや、羊を睨みつける眼光、牛のかかとに咬みつく等の動きをして、家畜の動きをコントロールして1ヶ所に集めたり、移動させたりする役目を果たします。
このグループの犬たちは羊飼いや牛飼いと密接なコミュニケーションを取りながら複雑な仕事をこなします。家畜や指示を出す人間を絶えずチェックし、状況の変化を常に感じ取ろうとします。従って人とのコンタクト欲が強く、楽しんで訓練や仕事を行ってくれますが、反対に言うと動くものをぼ~っと眺めている様では牧羊犬としては失格です。これが家庭犬(ペット)として飼うときに問題行動として表れてしまうことがあります。車追い、バイク追い、自転車追い、ランニングしている人を追う…。「追う」というのは突発的に走り出したり吠えまくる、ということが多いです。彼らのアクティブさと作業意欲(何かをしていたい!欲)を上手に発散させることが飼育には不可欠です。