カタラン・シープドッグ（カタロニアン・シープドッグ）

人気度　　 　　　　

初心者向き　　　　

お手入れの簡便度　

犬種の歴史

スペイン北部のカタロニア地方（カタルーニャ）出身。カタロニアはバルセロナの海岸からピレネー山脈にかけての地域の総称になります。このあたりではいくつかの牧羊犬種が生まれましたが、この地域で古くから牧羊犬と言えばこの犬種。フランス側のピレネー山脈には、この犬とよく似たピレニアン・シープドッグがいて、親戚と言われています。18世紀以前から存在していた犬種ですが、犬種スタンダードが確立されたのは、1929年になってから。美しい外見よりも、丈夫で手のかからない犬に価値があると考える山の農夫に飼われてきた歴史があるので、統一的外見や血統にこだわらず交配され、未だにタイプの地域差が激しく様々な毛色の犬が生まれます。

ハーディング（羊を集める行動。詳しくはこちら）を行う牧羊犬として家畜を管理してきましたが、スペイン内戦では、重要な連絡文書を運ぶ伝令犬として使われたり、負傷兵を探し出して、救助班を現場に誘導する作業にも能力を発揮しました。ハーディングといっても、ボーダーコリーの様な形ではなく、羊の群れを一つの牧草地帯から別の場所へ移動させる時に使われました。ピレネー山脈地方で夏になると開催されるシープドッグ・トライアルでは、現在もカタラン・シープドッグが出場することがあります。今や家庭犬として飼われることがほとんどですが、アクティビティとして本来のお仕事をさせて犬の福祉と犬種の素質を守ろうとする人々がこの地方には存在しています。

性格の特徴

牧羊犬らしくアクティブで、頑なな面があり、よそ者への警戒心は忘れません。飼い主への依存心は高くなく、遊び好きですが飼い主よりも自分を信じて遊ぼうとする傾向があります。体を動かす事や頭を働かせることが好きなので、目的を持った作業をさせてあげることが望ましいです。そのため、ドッグスポーツにはとても向いていますし、飼い主と上手に関係を築けば素晴らしいパートナーになれるでしょう。

見た目の特徴

ロングでフラット、少しウェーブがかかったシャギーコートの犬です。他の牧羊犬種と同様、モサモサとした長い毛に覆われています。下毛も豊かに生えていて、毛色は様々（フォーンやセーブル、ブラックなどが混じる）ありますが、白い斑を持ってはいけないと基準があります。後ろ脚に2つの狼爪があります。以前は断耳、断尾の習慣がありました。

その他関連犬種：バスク・シェパード、グレート・ピレニーズ、ピレニアン・シープドッグ

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準備中だよぅ！