ゴールデン・レトリバー

人気度　　 　　　　

初心者向き　　　　

お手入れの簡便度　

レトリバーと名の付く犬は6種類いるんだよ。全部知ってた？

ラブラドール・レトリバー／ゴールデン・レトリバー／フラットコーテッド・レトリバー／カーリーコーテッド・レトリバー／ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリバー／チェサピーク・ベイ・レトリバー

犬種の歴史

カナダのニューファンドランド島ラブラドール州セントジョンズにいたセントジョンズドッグを、イギリス人がより狩猟に向いた犬になるように改良して作ったのがフラットコーテッドレトリバーの元となるウェービーコーテッドレトリバーです。 ここまでの詳しい歴史はラブラドールのページを参考にしてね。

猟銃の進化により狩猟スタイルが変わり、銃声が轟く中落ち着いて待てること、遠隔で出された指示通りに獲物を回収（レトリーブ）してくる作業性、獲物を傷つけずに咥えることができるソフトマウスの特性を持ち合わせた犬を作出するために、イギリス人がニューファンドランドに居たセントジョンズドッグに試行錯誤の交配を繰り返し生み出されたレトリバーの一つがウェービーコーテッドレトリバーであります。その1800年代終わり頃は獲物の回収を任せるガンドッグ（鳥猟犬）はブラックであるべき、という人々の慣習があったためウェービーから生まれる黄色い個体は繁殖に回されませんでした。そこでスコットランドの後の上院議員ツィードマウス卿は黄色い犬の繁殖計画を打ち立て、1頭の黄色いウェービーの子犬を手に入れます。まずは今は絶滅したツィード・ウォーター・スパニエルという茶色い巻き毛の犬とかけ合わせ、ここで生まれた黄色い犬とアイリッシュセターを交配しました。これらの交配を数度繰り返し、再び黒のウェービーとかけ合わせました。この時生まれた子犬は黒や淡いクリーム色のまで様々な毛色がいましたが、ここからゴールデンの毛色の子を選び、交配させてできたのがゴールデンレトリバーの原型とされています。1881年にはカナダに、1890年にはアメリカに輸出され、1903年にはイギリスのケネルクラブに犬種として登録されます。当時はフラットコーテッドレトリバー・ゴールデンという犬名でしたが、後にゴールデンレトリバーが正式名称になります。

性格の特徴

屈託のないポジティブな性格と、人のペースに合わせてくれるところ、それでいて学習能力が高いため、家庭犬（ペット）としても人気の高い犬です。そのため、盲導犬や介助犬など人間の手助けをする犬としても選ばれる犬種になります。のんびりとした子も多いのですが、鳥猟犬として作られた犬なので決して作業意欲（何かをしていたい欲）が低い犬ではありません。

狩猟のお手伝い犬として落ち着きと、遠隔で人の指示をきくために作られた犬種なので、一般的にしつけやすいと言われるよ。水遊びやボール遊びが大好き、人と一緒に何かをするのが大好きです。

また、人に対してフレンドリーすぎて興奮して飛びつく、引っ張る…等の行動に悩まされる人が多いことも事実です。特に子犬の頃はエネルギーに溢れているので、肉体的な運動不足、精神的な刺激不足にしないよう、日々の散歩や遊びに十分な時間が取れる飼い主向きです。また、表面的な「フレンドリー」「温和」「飼いやすい」「頭がいい」等の言葉に惑わされず、子犬の頃からきちんとしたしつけ、社会化トレーニングを行いましょう。

どんな犬でも恐怖を感じれば身を守る攻撃行動が出る可能性はゼロではありません。社会化トレーニング、環境馴致（慣れる）トレーニングを行い、家庭内のルールを教えるための一貫性を持った対応は必須です。それができていれば、ゴールデンレトリーバーは初心者飼い主でもみんなに愛される犬に育てられる犬種です。

見た目の特徴

陽気で優しそうな顔が特徴です。ラブラドールと同じく、ゴールデンレトリバーにも2種のラインが存在します。家庭犬として一般的なショータイプと、実際に猟に使われるワーキングタイプに分かれ、前者は全体的に骨太で日本でよく見るタイプです。後者は毛色が赤っぽくよりスリムでシュッとした見た目になっています(Photo gallery参照)。 犬種の繁殖基準では赤っぽい毛はスタンダードではなく、ゴールドかクリーム色とされています。白っぽい毛色のゴールデンを「英国ゴールデン」と呼ぶことがありますが、これは正式な犬種名ではありません。ウェービーな平滑毛で、耐水性をもつ下毛が生えています。こまめなブラッシングと暑い時期の温度管理が必要です。

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