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レトリバーと名の付く犬は6種類いるんだよ。全部知ってた?
ラブラドール・レトリバー/ゴールデン・レトリバー/フラットコーテッド・レトリバー/カーリーコーテッド・レトリバー/ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリバー/チェサピーク・ベイ・レトリバー
犬種の歴史
アメリカ、大西洋側に位置するメリーランド州の遠浅の湾チェサピークベイ出身のレトリバーです。そこで水中作業犬として生まれ、鴨の回収作業をしていました。凍てつくような水中でもスタミナとエネルギーに溢れ、その耐久力は伝説的と言われます。1807年にイギリスの大型船がメリーランド州で難破しそれに乗っていたセントジョンズドッグの改良犬(ラブラドールのページを参照してね)が保護されました。これとメリーランド州にいた土着の水場猟犬として活躍していた犬をかけ合わせて作られたのがチェサピーク・ベイ・レトリバーの元祖となります。水中作業を得意とする性能や、レトリーブ(回収)性能にも優れていたため、チェサピーク湾周辺の地元のハンター達に好まれ、皆こぞってこのタイプの犬を作り出そうと繁殖にいそしみます。そして1880年代には今日のチェサピーク・ベイ・レトリバーにほぼ近いものが出来上がっていましたが、改良段階でどのレトリバー種が交配に使われたのかは定かではありません。出来上がった犬の評判はすぐにアメリカ中に広がり、1918年には国内のケネルクラブで犬種クラブが設立されました。
性格の特徴
同じレトリバーとつく犬でも、ラブラドールやゴールデンとはまた違った気質をしています。この2犬種と比べると番犬気質も強いため、子犬の頃から社会化トレーニング、環境馴致(慣れる)トレーニングを行い、見知らぬ人や犬に過度な警戒心を持たないように育てる必要があります。また、自分で物事を判断して行動する独立心や、一度覚えたら頑なな性格をしているため教えなおすことが難しい性格をしています。ラブラドールやゴールデンは初心者飼い主がしつけにおいて少し間違いを犯しても何とかなるのに対し、チェサピーク・ベイ・レトリバーには飼い主側が間違うことは最初からなるべく避けたい。そのため、しつけの知識と飼育経験を持ち合わせた人に向いた犬種と言えるでしょう。
見た目の特徴
タフでエネルギーに溢れた耐久性を持つ体はがっしりとしており、大きめの頭部は筋肉隆々の首に支えられています。密生したきめ細かいウール状の下毛と、粗く油っぽい上毛で構成された被毛が短毛なのにモコモコとした印象を与え、水の冷たさから身を守る役割を果たしています。カラーは茶色ですが、ブラウン、セージ、枯草色など多少の違いがあります。
犬種名 | チェサピーク・ベイ・レトリバー(Chesapeake Bay Retriever) |
原産国 | アメリカ |
大きさ | 大型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 10~12歳 |
体高 | ♂58~66 ♀53~61cm |
体重 | ♂29.5~36.5kg ♀25~32kg |
犬種グループ | 8G ポインター・セター以外の鳥猟犬(gun dog group) |
e-catching photo by Donna Callejon
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