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ブリュッセル・グリフォン

犬種図鑑 ブリュッセルグリフォン ベルジアングリフォン プチブラバンソン
左:プチ・ブラバンソン、中央:ブリュッセル・グリフォン、
右:ベルジアン・グリフォン Photo by Ger Dekker

人気度       2 out of 5 stars

初心者向き     5 out of 5 stars

お手入れの簡便度  5 out of 5 stars

ベルギーのグリフォン3種だよ!この3種は実は同じ犬で、一腹からワイヤーコートの赤い犬(ブリュッセル・グリフォン)も生まれれば、ブラック・アンド・タンの犬(ベルジアン・グリフォン)、もしくは短毛の犬(プチ・ブラバンソン)も生まれるんだ。FCI(国際畜犬連盟)の区分けでは3種は別の犬種として登録されているけど、3種間を自由に交配させるのは許されています。このサイトでも3種はそれぞれ別のページに掲載しているよ!

犬種の歴史
犬種図鑑 原産国 ベルギー

グリフォンという言葉はワイヤーコート(針金状の毛)の犬を意味しますが、犬種名の由来はベルギー人(またはフランス人)にも定かではなく、「グリフォン」がワイヤーコートそのものを意味したことから、ワイヤーコートの犬を全てグリフォンと呼んだというのが一説。別の説では、Griffer(捕まえる)という言葉の変形ではないかとも言われます。これはグリフォン種がかつては害獣退治犬として活躍していた過去を物語ります。

その祖先はベルギーの都市部で、イギリスのテリア種と同じように有害な小動物退治に使われていました。特に馬小屋の馬車置き場でネズミ退治をするために改良されていきました。昔のタクシー的存在であった馬車を操る御者のコンパニオンとして人気があり、ネズミ捕りに使われていない日中は、飼い主が仕事に励んでいる傍らにちょこんと腰掛け、道行く人たちの脚光を浴びていました。グリフォンは、かなり昔のフランドルの絵画に登場しており、その絵から当時のグリフォンは今日のものよりそれほど鼻ペチャではなかったことがわかります(1434年ファン・エイク「アルノルフィニ夫妻の肖像」足元の小型犬)。ネズミ捕り用の作業犬として活躍していた頃はこれが普通でしたが、1870年代にベルギーの女王、ヘンリエッタ・マリアのお気に入りになることで王室の犬として社会的地位が爆発的に向上します。上流階級のペットとして可愛がられるようになると、様々な犬種が交配され、より小型化し、鼻ペチャを強調して平坦な顔立ちになっていきました。スムースコートが混じっていることからパグが交配されたと思われ、またキング・チャールズ・スパニエルの血も導入されているようです。これにより、平坦な特徴に加えて、被毛の色(コートカラー)を確立していきました。

性格の特徴

穏やかな性格で飼いやすい犬種と言えます。人や動物とも上手くやれるので初心者飼い主さんにもおすすめできます。穏やかとはいえ、チョロチョロと動き回ったり飛び跳ねたりする元気さは持ち合わせています。必要な運動量も多くは無いのですが、運動する機会を与えなくて良いということではありませんので、日々の散歩や遊びで元気さを解消しましょう。また、どんな犬にも社会化トレーニング、環境馴致(慣れる)トレーニングは必須です。これらを意識してきちんと育てれば、アクティブにものんびりにも対応できる、フレンドリーな飼いやすい犬と楽しいドッグライフを送れるでしょう。

見た目の特徴

ブリュッセル・グリフォンは赤いワイヤーコート(針金状の毛)の犬です。下毛には粗い剛毛、硬く少しウェーブがかかっています。ひげと眉毛に飾り毛があります。お手入れは非常に簡便で楽でしょう!短頭種(鼻ペチャ)でひげがあるので、顔回りは清潔に保つようにお手入れをしましょう。

犬種名ブリュッセル・グリフォン(Brussels Griffon)
原産国ベルギー
大きさ小型犬
抜け毛の量
最低運動量目安20分×2回/日
平均寿命目安12~15歳
体高18~20cm
体重目安3.5~6kg
犬種グループ9G 愛玩犬(toy group)

その他関連犬種:アッフェン・ピンシャー

Photo gallery

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