ウェルシュ・テリア

人気度　　 　　　　

初心者向き　　　　

お手入れの簡便度　

犬種の歴史

ウェルシュ・テリアは18世紀に起伏の激しいウェールズの山間部で狩猟を行うために作られたとされています。この数世紀前にもウェルシュ・テリアの前身の犬がこの地にいたとされているのですが、記録がほとんど残っていません。1750年にはウェールズの農民とこの犬の絵画が描かれています。エアデール・テリアのミニチュア版と思われがちですが、単純にそうではなく、元祖となる犬にエアデール・テリア、レイクランド・テリア、アイリッシュ・テリアの血がやや混じっています。ウェールズでフォックスハウンドと共に群れを組み、キツネやアナグマ、カワウソ狩りをしていました。ハウンドが獲物を見つけ、テリアが穴に潜ったキツネをけしかけて追い出し、そこを狩られる…というチームプレーで狩猟が行われていました。

1885年にはこの犬種の犬種クラブが設立され、翌年には英国ケネルクラブの公認を受けました。1898年までには北米でもショードッグとして様々なドッグショーに出陳されていました。本国のイギリスでは現在、狩猟犬として活躍するウェルシュ・テリアはほとんど見ることはないのですが、チェコ、スロバキア、ポーランドでは多くのワーキング系（狩猟犬の繁殖ライン）がブリーディングされています。

性格の特徴

元祖の犬の気質が残されており、非常に強いメンタル面を持ちます。勇敢で怖気づくことなく、独立的。つまり、柔軟に指示を聞くタイプではありません。飼い主の経験と力量が必要な犬のため初心者飼い主には向かない犬でしょう。上手く関係を築くことができれば、賢く、作業意欲に溢れるので様々なアクティビティを楽しめる犬です。

見た目の特徴

性格は元祖の犬を引き継いでいますが、見た目はかなり改良されています。側面のシルエットはさらにエレガントになり、胸部の被毛の量が増え、頬ひげや顎ひげはさらに濃いものになりました。針金の様な粗い被毛。定期的なトリミングが必要です。かつては断尾する習慣がありました。

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