ワイヤー・フォックス・テリア

人気度　　 　　　　

初心者向き　　　　

お手入れの簡便度　

犬種の歴史

イギリスのテリアを使った狩猟では、脚の長いハウンドが追跡できるように、テリアは獲物を地中から追いやることを専門にしています（※テリアとハウンドの狩りの流れについては第3グループの説明を見てね）。イギリスの田舎には石垣と生け垣が多かったため、キツネの理想の住処が多く、牧羊農夫は気性の激しいテリアを連れて害獣駆除をさせていました。貴族の間でキツネ狩りが盛んになると、キツネ狩り用のテリアとして生まれたのがフォックステリアになります。1870年代まではスムース・フォックス・テリアとは同じ犬種として扱われており、1973年のドッグショーで初めてワイヤー・フォックス・テリアとして独立した分類を与えられます。当初はスムースタイプが大人気でしたが、現在では逆転しワイヤータイプの方が世界的に人気が高くなっています。（羊毛業とキツネ狩りについてはジャック・ラッセル・テリア参照）

性格の特徴

1800年代の終わりにイギリスでフォックステリアの大ブームが起こったため、いい加減な繁殖や飼育が増えたことで、吠えや咬みなどの問題行動に悩まされることが多く、犬種の評判が落ちてしまった時期がありますが、数十年かけて慎重なブリーディングを重ねたことで、現在ではテリアの勇敢さ、活発さを備えたうえで穏やかで朗らかな性格の犬になっています。とはいえ、自分より体の大きな獲物に吠えたてて向かっていく「勇敢」さや、動くものを見ると興奮が上がるテリアの性質は残っています。常に何かをしていたい好奇心とエネルギーに溢れているので、日頃の運動に加えて嗅覚を使ったゲームやアジリティ（障害物競走）などのドッグスポーツに取り組むと良いです。発散不足は吠えや咬み等の問題行動に繋がるので、常に何かやることを与え精神的に充足させましょう。ただし、テリアはおもちゃに興奮しすぎる面もあるため、興奮度合いを調整しながら遊んでください（高めすぎはNG）。また、気が強く、学習能力が高いため、一貫性崩さないという意味での厳しさを持って犬のしつけに取り組むことができる人に向いています。

見た目の特徴

キツネと区別がつくように、白地が優勢です。被毛は密生しており針金状（ワイヤー）の硬い毛をしています。抜け毛は少ないですが、定期的なトリミングとお好みでプラッキングを行うので、飼育前にその費用をチェックしておきましょう。

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