人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
忠犬ハチ公、わさお、海外の大統領や著名人に飼育されている等、国内のみならず海外でも有名な秋田犬です。
犬種の歴史
日本の大型犬代表です。秋田犬に似た犬は5000年も昔から存在していたと言われ、幸運のお守りとしてこの犬の絵を贈り合う習慣もありました。徳川時代に闘犬として活躍し始め、現在の秋田県は犬種復権運動として蘇った犬になります。秋田県大館市で闘犬として活躍していた頃、より強い闘犬を作り出すため、土佐犬等の血が交配されたことで、昭和の初期には純粋な秋田犬はほとんど存在しなくなってしまいました。その後、マタギ(熊猟)に残された犬たちの血を使って復興作業が試みられました。1931年には国の天然記念物に指定されます。
東京帝大の上野教授は毎日電車で大学に通っていましたが、ハチは毎朝教授を駅まで見送りに出かけ、一旦家に帰ると、教授の帰宅時間が近づくと駅まで迎えに出てプラットホームで待つのが日課でした。ある日、教授が研究室で脳卒中で倒れ、帰らぬ人となっても、来る日も来る日もハチは家と駅の往復を続け、自らの死が訪れる10年間、主人の帰りを待ち続けました。そのハチの姿を銅像にしたのが、渋谷駅のハチ公像です。
性格の特徴
忠犬ハチ公のストーリーにある通り、秋田犬は家族に忠誠を誓う犬です。その分、家族を守ろうとする気質が強く、今なお猟欲と防衛本能を備えています。家族以外の人間や、大型・小型問わず他の犬と接触する時は十分な注意が必要です。攻撃行動に出ないよう、飼い主の管理と、社会化トレーニング、環境馴致(慣れる)トレーニングを行うことが必須です。
美談やキャラクターとして取り上げられる面以外にも目を向けよう。有名になった犬たちも、実際にはバリバリの防衛本能を持っていたと言われるよ。秋田犬の性質をよく理解してから飼ってね。
家族に尽くそうという精神は訓練においても非常に良い面であります。とはいえレトリバー種やその他洋犬のような迅速な従順性は期待できず、自分で物事を判断する自立心を持ち合わせているため、トレーニングには多くのモチベーションが必要となります。日本的な、庭で外飼いをして日々の散歩だけを楽しむのであれば、飼育経験を問わず飼われています。犬と一緒に訓練競技会やドッグスポーツに取り組みたい飼い主には向いているとは言えませんが、あえて難しい犬にチャレンジしたい場合は〇。
見た目の特徴
筋肉質でたくましく、堂々たる風格を持った犬です。背部に巻き上がった典型的な巻尾を持っています。カラーは赤、虎、白、胡麻。上毛は剛毛、下毛は柔らかく密生したダブルコートになります。抜け毛は非常に多いでしょう。
犬種名 | 秋田(Akita) |
原産国 | 日本 |
大きさ | 超大型犬 |
抜け毛の量 | 多い |
最低運動量目安 | 50分×2回/日 |
平均寿命目安 | 10~13歳 |
体高 | ♂67±3cm ♀61±3cm |
体重目安 | 35~50kg |
犬種グループ | 5G 原始的な犬・スピッツ(spitz and primitive types) |
その他関連犬種:アメリカン・アキタ
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eye-catching photo by photo by Ivan Radic