テリア ヨーロッパ原産 小型犬 抜け毛(少ない) 稀少種

ベドリントン・テリア

犬種図鑑 ベドリントンテリア
Photo by Petful

人気度       1 out of 5 stars

初心者向き     1 out of 5 stars

お手入れの簡便度  3 out of 5 stars

一見プードルに見間違えそうになるけど、全く別の犬種です。帽子を被ったような梨型の顔とアーチを描く背中が特徴で、一度見たら忘れられないくらい印象的だよ。

犬種の歴史
犬図鑑 原産国 イギリス

「羊の衣をつけたオオカミ」という異名を持つほど、そのかわいらしい外見とは相反する気性の激しさを持つベドリントン・テリア。この犬種の祖先は、1800年代にスコットランドのロスベリーの森に住むジプシー(移動型民族)や炭鉱労働者の猟犬として、ネズミ、ウサギ、キツネ、アナグマなどを狩る作業犬でした。当時はロスベリー・テリアと呼ばれ、その気性の激しさから闘犬としても使われていたと言います。外見も今の様ではなく、短足のワイヤーヘアーのテリアの様な感じだったと記録されています(この時点でダンディ・ディンモント・テリアとは親戚関係にあったと推測されます)。このロスベリー・テリアを脚を長くし早く走れるようにするためにウィペットとの交配が行われ、その結果、巣穴の中の獲物を追うだけでなく、地上での狩猟にも使われるようになりました。その過程でダンディ・ディンモント・テリアが交配に使われたという説もあります。1870年に初めてドッグショーに出場して以来、外見を徐々に変えて、現在の非常に特徴のある姿になりました。

性格の特徴

ドッグショーに出るようになって、見た目の洗練さが増すのと同時に、当初のケンカっ早い気質も多少失われたと言われますが、祖先の血は争えず、テリア特有の頑固さや他の犬に対して攻撃的になることが現在もあります。現在もイギリスで猟犬としてのベドリントン・テリアも存在していますが、「ワーキング・ベドリントン」として、別の系統として繁殖されています。一般向けの繁殖ラインで世界中で家庭犬としても飼われており、都会でも田舎でも、ファミリーでも老夫婦でも環境を問わず適応できるのがベドリントンの魅力です。普段から豊富な運動量を求めてくる訳でもないのでのんびりと過ごすことも可能、アクティブな事に誘っても喜んで付き合ってくれるオールマイティな犬です。初心者が羊の見かけと珍しさだけで飼育を決意するのはおすすめできませんが、この犬種の犬らしい部分を理解し、頑固さに付き合いながらしつけ・トレーニングができる飼育経験者向きの犬種と言えるでしょう。

見た目の特徴

帽子を被ったような頭のカットと耳飾りに毛が多いのは、狩猟時の機能が由来しています。プードル向けのクリップスタイルと似ていますが、決して同じカットではありません。巣穴に入り、アナグマを追い立てる際に咬まれないようにという防御の意味で、そこに毛が多く残されたと言われます。犬種自体が稀少なため、ベドリントン・テリアのカットができるトリマーも多くはないでしょう。毛質は独特で、厚く綿毛状です。針金状ではありませんが縮れています。カラーはブルー、レバーと、サンディと呼ばれる砂色の色調カラーがあります。抜け毛は少ないですが、ブラッシングと定期的なトリミングが必要になりますので飼育費用を考慮しましょう。

犬種名ベドリントン・テリア(Bedlington Terrier)
原産国イギリス
大きさ小型犬
抜け毛の量
最低運動量目安30分×2回/日
平均寿命目安12~14歳
体高約41cm
体重8~10kg
犬種グループ3G テリア(terrier group)

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