人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
エリザベス女王が飼っていることで有名だね。似たような犬にウェルッシュ・コーギー・カーディガンという犬もいます。出身地が異なる両者はイギリス国内で地理的な違いから2犬種に分かれたと考えられています。
犬種の歴史
1000年以上前から牧牛犬として使われていたと言われ、この犬種の祖先は非常に古くからイギリス国内にいたと考えられています。ノルマン人が隆盛を誇るヴァイキング時代に、北欧にいたスピッツ系の胴長の牧畜犬がイギリスに持ち込まれ、それがペンブロークシャーでコーギーになっていったと考えられています(元になった北欧の犬は現在ではスウェディッシュ・ヴァルフンドと呼ばれます)。牛を追う時にはその短い手足が役に立ちました。牛の後ろ蹴りや踏み下ろすひづめをかいくぐりながら、反抗的な牛にはそのかかとに咬みついて柵の中へ追い込むのがコーギーの仕事です。もちろん踏みつぶされたら最後、危険も伴っていました。日本では常に人気犬種の一つでありエリザベス王室と共にテレビ画面に映ることも多いコーギーですが、原産国のイギリス含め諸外国での人気は日本ほど高くありません。
羊や牛のかかと(heel)を咬みながら群れを動かす役目の牧羊犬・牧牛犬を「ヒーラー」と呼ぶよ。コーギーの他、オーストラリアン・キャトルドッグ、ランカシャー・ヒーラーなんて犬がいるんだ。
性格の特徴
農場で活躍していたため、番犬としての気質や動くものへの反応が強い傾向にあります。知らない人や犬に吠えれば撃退させられると一度学習してしまうと、大きな声で根気強く吠え続けることも。
運動量も多くアクティブな犬種のため、エネルギー発散が不足していると上記の様な引張りや吠えの問題行動で悩まされるケースが多くあります。腰への負担には注意ですが、アジリティ(障害物競走)やディスクドッグなどのドッグスポーツに取り組むコーギーも多くいますので、体高の低い中型犬とアクティブに過ごしたい飼い主さんに向いています。また、基本的なコマンドのしつけをしっかり行い、バイク追い等をさせないように飼い主さんがコントロールしましょう。また、人に対しても踵を咬んでくるコーギーもいるため、子犬の頃から足を咬まないようにしつけで教えましょう。体高が低いので甘く見られがちですが、その胴体と短い脚は太く立派でしっかりとしています。前進すれば重心が低いため引っ張る力も強く、吠えればかなり野太い声を出します。小型犬の華奢でキャンキャン鳴くイメージとは完全に異なりますので、ご注意を。
見た目の特徴
立ち耳で胴長短足。生まれつき短い尾と長い尾で生まれることがありますが、昔は牛に踏まれないように断尾する習慣がありました。現在は原産国のイギリスはじめ、多くのヨーロッパ諸国では犬の断尾・断耳を法律で禁止しており、自然のままのペンブロークの尾も犬種スタンダードで定義されるようになりました。
日本では尻尾のないプリプリのお尻がかわいいと言われますが、ほとんどが生まれてすぐ断尾されてあのプリケツが出来上がります。最近では尻尾つきのコーギーを見かけることも出てきましたが、まだまだ少ないですね。コーギー以外も含め、断尾や断耳をされていることすら知らない人も多いので、日本でももっと考えられるといいよね。
身体的には腰に負担がかかり故障の原因になるため、太りすぎや飛びつき等のジャンプをなるべくしないように子犬の頃からしつけましょう。胴が長いためお腹の下は汚れやすいですが、それ以外は汚れは軽く拭く程度で済むでしょう。しかしダブルコートなので抜け毛は非常に多い犬種です。カラーはレッド、セーブル、フォーン、ブラックアンドタン。
犬種名 | ウェルッシュ・コーギー・ペンブローク(Welsh-Corgi-Pembroke) |
原産国 | イギリス |
大きさ | 中型犬 |
抜け毛の量 | 多い |
最低運動量目安 | 30分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~14歳 |
体高 | 25~30cm |
体重目安 | ♂10~12kg ♀9~11kg |
犬種グループ | 1G 牧羊犬・牧畜犬(herding group) |
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