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犬種の歴史
ベルジアン・シェパード・ドッグは元は「ベルジアン・シープドッグ」と呼ばれ、ベルギーの牧羊犬です。19世紀末に数が減少していたベルジアン・シープドッグを復活させ、自国を代表する犬種を作るプロジェクトが始まりました。元のベルジアン・シープドッグは外見よりも機能を重視していたため、見た目にかなり差異があるという点がまず問題視され、ベルギーの獣医アドルフ・ロー教授が、117頭のベルジアン・シープドッグを集め、いくつかに分類することを試みました。ロー教授は、コートの種類によって6種類に分類できるとし、その後この6種は以下の4種にまとめられました。
①グローネンダール:長毛、ブラックの単色
②マリノア:短毛、フォーン&ブラック
③タービュレン:長毛、フォーンにブラックのティッピング
④ラケノア:剛毛、フォーン
いったんこうした分類が確立されると、繁殖計画を標準化し、個々の種類を固させ、中間種を無くしていくことができるようになります。その後、1898年にベルジアン・シェパード・ドッグとして4種類を国内で犬種として承認しました。
「タービュレン」というのは、ブリュッセルの東に位置する地域の名前で、この村で犬種が作出されました。グローネンダールの元となったオス犬から生まれた赤い犬がタービュレンの始まりになります。
性格の特徴
ベルジアン・シェパード4種とも牧羊犬としての仕事以外に作業犬として多方面で活躍をしています。災害救助犬、警察犬、軍用犬、足跡追及、防衛訓練、伝令犬(軍用犬訓練の一つ)など。家庭犬(ペット)としてドッグスポーツに挑戦したい人には最適でありますし、オビディエンス(服従訓練)、アジリティ(障害物競走)などの競技会の世界でも目覚ましい活躍をしています。常に何かしていたい作業意欲が強く、高い集中力と人との協調性を持ち合わせています。狩猟本能、防衛本能は強いので、子犬の頃からしっかりと社会化トレーニング、環境馴致(慣れる)トレーニングを行い、環境の変化への適応力をつけること、様々な刺激にいちいち警戒し反応する必要が無いことを教えていくと良いでしょう。呼び戻しは生涯を通して強化するようトレーニングしてください。
見た目の特徴
長毛でダブルコートのため、日々のブラッシングで抜け毛を取り除き、全体の毛を整えてください。
犬種名 | ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン(Belgian Shepherd Dog Tervueren) |
原産国 | ベルギー |
大きさ | 大型犬 |
抜け毛の量 | 多い |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~13歳 |
体高 | ♂62cm(許容-2~+4cm) ♀58cm(許容-2~+4cm) |
体重 | ♂25~30kg ♀20~25kg |
犬種グループ | 1G 牧羊犬・牧畜犬(herding group) |
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