サモエド

人気度　　 　　　　

初心者向き　　　　

お手入れの簡便度　

白くて大きな体に、黒い唇が見せる笑ったような顔は「サモエドスマイル」と呼ばれます。

犬種の歴史

ロシアのシベリア地域で狩猟やそり引きを手伝っていた犬が元となり、ヨーロッパで犬種として確立されました。犬たちはテントで寝る事を許され、極寒地域で湯たんぽの役目を果たし、また、毛皮を防寒着に活用されていました。元になった犬は必ずしも現在のサモエドのように真っ白ではなく、灰色や赤、黒などのカラーがついていましたが、ヨーロッパ人が白を好んで選択繁殖したため、今は白い犬になっています。19世紀頃、スコットという名のイギリスの探検家がサモエド族に会って連れて帰ったため、「サモエド」という名で英国のドッグショーに出陳されました。その後犬種として作り上げられるためのベースとなった犬はこの犬ではなく、別の探検家がオビ川流域のオスチャーク族が飼っていた犬を連れ帰り、それが土台になったと考えられます。スコット氏がサモエド族に会ったのはもっと西側で、「サモエド」もそもそも茶色の犬であったとの事。華麗な容姿とサモエドスマイルで、英国でたちまち人気となりブリーダー志願者もあっという間に集まりました。英国王室からも愛されたため、近代のサモエドの社会的地位はすぐに向上し、今日に至ります。

性格の特徴

落ち着きがあり友好的な性格をしています。ただ、そり引きをしていた犬種なので運動量は多く、常に何かをしていたい作業意欲の強い犬種です。人間が接し方を心得れば子供との相性も良い犬です。頑固で飽きやすいため、訓練は根気よく続けること。

見た目の特徴

立ち耳と固く背中に向かって巻いた尾、がっしりとした体つきをしています。ぱっと見は純白一色ですが、正確にはピュアホワイトの他に、クリーム、ホワイトにビスケットカラー、が存在します。豊かで厚い被毛を持ち、短く柔らかい密になった下毛と、より硬めで長い直毛の上毛で構成されたダブルコートです。抜け毛は多く、こまめなブラッシングは必須です。また、家庭でサモエドを洗って乾かすのには3時間程度かかるため、そのケアの時間を費やせるのか、それとも費用を出してトリミングサロンにお願いするのか、よく考えてから飼育しましょう。そして、外にいることは好きですが暑さには弱い犬種です。

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eye-catching photo by JackieLou DLによるPixabayからの画像