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初心者向き
お手入れの簡便度
牧羊を生業として暮らす人々にとって、キツネは子羊の天敵。キツネ狩りは娯楽ではく絶対的必要でした。イギリスでは多くのフォックス・テリアと呼ばれるキツネ狩りで活躍する犬種が生まれましたが、レークランド・テリアもその一種。現在でも家庭犬の繁殖系統とは別のワーキング系の系統で繁殖され、キツネやアナグマ狩りをしている犬もいます。
犬種の歴史
「レイクランド」という呼び名で親しまれているイギリス北西部カンブリア州の湖水地方一体に存在していたテリアです。イギリスには地方ごとにたくさんのテリアが存在していましたが、色のついたテリア(カラード・テリア)としてホワイト・テリアとは別の系統でブリーディング(繁殖)されていました。1800年代の中期以降から、ショードッグとして独立した犬種としてのブリーディングが始まりましたが、それ以前は数種のテリアの交配によって生まれていました。どのテリアが使われていたかは意見が分かれるところですが、一見してベドリントン・テリアやウェルシュ・テリアが可能性が高く挙げられます。そのほか、ダンディ・ディンモント・テリアやワイヤー・フォックス・テリアなど。ハウンドと共に走れることがキツネ狩り犬として求められたので脚が長く、岩の裂け目の巣穴に入って行けるように胸部が深く幅が狭くなっています。1912年には犬種クラブが設立され、1928年までにはショードッグとしてイギリスのクラフト展に出展されました。当時、レークランド・テリアはドッグショーで大人気の犬となり、イギリスのクラフト展とニューヨークのウェストミンスター展で2冠を達成した「スティングレー」という名のレークランド・テリアが有名になりました。
性格の特徴
ウェルシュ・テリアなどキツネやアナグマ狩りをする犬は、対象を巣穴から吠えて追い出すという役目をしていましたが、レークランド・テリアに至ってはキツネを巣穴でかみ殺す殺し屋として評判の犬でした。現在の、しかも家庭犬としての繁殖系統で、この特徴が色濃く残されている可能性は低いかもしれませんが、元来のタフなメンタリティを持っていることは確かなので、見た目やサイズ、物珍しさだけで飼うべきではありません。
見た目の特徴
抜け毛は少なく、ドッグショーに出すのでなければ定期的なトリミングも多くは必要がない犬種です。エアデール・テリアに似ていますがそれよりも胴は短めで全体的にコンパクトな姿形をしています。ドッグショーに出す際のトリミングスタイルもそれぞれ異なっています。被毛は良質な下毛の上に密で硬い毛が生えており、風雨に耐えられるようにできています。
犬種名 | レークランド・テリア(Lakeland Terrier) |
原産国 | イギリス |
大きさ | 小型犬 |
抜け毛の量 | 少ない |
最低運動量目安 | 30分×2回/日 |
平均寿命目安 | ~歳 |
体高 | 37cm以下 |
体重 | ♂7.7kg ♀6.8kg |
犬種グループ | 3G テリア(terrier group) |
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Photo by Sharon Hahn Darlin