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犬種の歴史


イングリッシュ・セターとイングリッシュ・ポインターはイギリスが生んだ2大ガンドッグ(鳥猟犬)だよ!

setting=伏せて待つこと。広い藪の中で嗅覚を頼りに獲物を見つけ、スパニエルは飛び立たせる(フラッシング)、セターはその前に獲物を指し示したままセッティングしてハンターの合図を待つ、ポインターは独特のポーズでポインティングして待つ…という役割によって犬種が生まれていったよ。それぞれ誕生の背景には銃の登場や発達によって狩猟方法や狩猟対象の変化が関係しています。

ポインターとセターは獲物の前で指し示す役割が同じで、じゃあなぜ別の犬種として区別されているの?って思うかもね。どちらの犬を使うかは、狩場の環境だったり、その犬やハンター自身の狩猟スタイル、癖、好みなどで使い分けられるよ。例えば茨や藪が多い土地だったら、被毛の長いセターの方が皮膚を傷つけずに済む…とかね!
セターは昔「セッティング・スパニエル」と呼ばれており、14世紀に存在していた古いスパニエルを先祖として改良されてきたと考えられています。セターを使う猟は長く上流階級のスポーツでもあり、貴族らによって多くの繁殖系統を持つセターが存在していました。貴族たちが競う様にセターの品種改良をした結果、エドワード・ラヴェラック卿という人物が今日のセターを作り出した人物として最も有名になりました。この人物によって「ベルトン」という言葉も作られます(下部参照)。アイリッシュ・セターやゴードン・セターに比べるとやや四肢が短いのですが、これもイングリッシュ・セターが活躍していた狩場に生息する植物の事情などによると言われます。
性格の特徴
ポインターと同様、広範囲を走り回って獲物を探す役割をしていたのでスタミナは豊富です。家の中では温和に過ごしますが、外では元気一杯。鳥や小動物の匂いや姿を見かけると黙ってはいられない衝動が走ります。エネルギー発散と、飼い主が基本的なトレーニングの知識を持つこと、実践することは必須の犬です。
見た目の特徴
白地に独特の斑の模様があり、長毛でややウェービーな外見は一見して華やかで目立ちます。この模様を「ベルトン」と呼び、イングリッシュ・セターのコートカラー(被毛の色)を表す時だけに使われます。ブラック&ホワイト(ブルーベルトン)、オレンジ&ホワイト(オレンジベルトン)、レモン&ホワイト(レモンベルトン)、レバー&ホワイト(レバーベルトン)…など。トライカラーも認められます。雑草が絡まりやすい毛をしているので、ブラシやコームで取るのが大変かもしれません。
犬種名 | イングリッシュ・セター(English Setter) |
原産国 | イギリス |
大きさ | 大型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~13歳 |
体高 | ♂65~68cm ♀61~65cm |
体重目安 | 25~34kg |
犬種グループ | 7G ポインター・セター(pointer/setter group |
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Photo byGabriela Fab

