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初心者向き
お手入れの簡便度
犬種の歴史
テリアの役割については第3グループを見てね。
たくさんのテリア犬種が存在するイギリスでは、地域ごとにそれぞれの特色を持った害獣駆除用の犬を作っていったのがその所以となりますが、きちんとした犬種名を持った犬たちばかりではありませんでした。ほとんどの犬は「単なるテリア」としてまとめられており、ダンディ・ディンモント・テリアも、その名も無きテリアの一つでした。北部イングランドから南部スコットランド土着のテリアに、この変わった名前が与えられたのは、1814年に出版された小説『ガイ・マナリング』(英国作家サー・ウォルター・スコット著)がきっかけでした。その中で、スコットランド南部に住むダンディ・ディンモントという農民が登場し、「マスタード」と「ペッパー」というテリアを飼っていました。そのテリアは胴長短足で害獣駆除に使われていたという記述があり、名づけ前のダンディ・ディンモント・テリアであることは明らかでありました。それ以降これに似たタイプのテリアを飼う他の農家でも、「ダンディ・ディンモントの犬」と呼ばれるようになり、ついには確固たる新犬種として確立するに至りました。1876年までには独自の犬種クラブが設立されます。そして現在もマスタードとペッパーという表現はこの犬種の毛色を表す言葉として使われています。
この犬種自体は日本で見かけることはほぼないけど、日本でも一部人気のワイヤーヘアード・ダックスフントの復元に大きく関わっている犬種なんだよ。何となく見た目が似ているね。
性格の特徴
他のテリア種と同様に、巣穴に潜りキツネやネズミなどの害獣を捕らえる仕事をしていましたが、テリア独特の激しさはあまりなく、甘え上手です。それほど多くの運動量も必要としませんが、アクティブなことをやらせても楽しむことができます。小柄でも体がしっかりしている分、吠えるときは野太く大きい声で吠えます。見知らぬ人にはそれほど愛想よくしないこともあり、番犬向きの面もあるので、吠え声が気になる環境での飼育は避けた方が良いでしょう。
見た目の特徴
胴長短足、つぶらな黒い瞳に白い毛皮のヘルメットを被ったように見える頭が特徴です。毛色を表すマスタードは赤系のブラウンから淡いフォーン、ペッパーは濃いブルー系のブラックからシルバーグレーを表します。柔らかなきめ細かい下毛と、堅い上毛で構成されたダブルコートになります。こまめなブラッシングと、プラッキングを好みで行ってください。体形の割には健康面で優れていると言われ、背中腰部にかけての盛り上がっているのもこの犬種の特徴ですが、これが胴長の体のサポートとなり、胴長犬にありがちな椎間板ヘルニアになりにくい傾向にあるとされています。
犬種名 | ダンディ・ディンモント・テリア(Dandie Dinmont Terrier) |
原産国 | イギリス |
大きさ | 小型犬 |
抜け毛の量 | 多い |
最低運動量目安 | 30分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~15歳 |
体高目安 | 20~27cm |
体重 | 8~11kg |
犬種グループ | 3G テリア(terrier group) |
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