テリア

第3グループ

ここにはイギリス原産の犬種が多く属します。キツネやアナグマを狩猟するときに活躍していた犬たちです。地中に潜った獲物を吠えてその場に留めたり、吠えたてて巣穴の外に追い出します。それらを頼りに猟師が仕留めます。(ドイツでこれと似たような役目をしていたのは第4グループダックスフントです。)銃ができる以前には、巣穴に潜って獲物を追いやる役目がテリア、巣穴から出た後はハウンド犬が追って仕留める…という流れでした。1700年代には貴族たちの娯楽はシカ狩りが主でしたが、産業革命により牧羊が盛んになり、森林が切り開かれたことでシカの生息地が減少し、代わりに羊の天敵であるキツネ狩りが注目されました。こうして特にイギリスではそれぞれの土地形状に合わせて様々なフォックステリアが(キツネ狩りをする犬)生まれ、犬種として確立していくことになります。

巣穴に潜れる小型であることから家庭犬(ペット)としても人気です。ただし自分より体の大きな獲物に対して怯むことなく吠えまくる特性が強化されているため、吠えやすさや動くものへの反応や執着が強い面があります。