ヨーロッパ原産 レア犬種 大型犬 抜け毛(多い) 牧羊犬・牧畜犬

ビアデッド・コリー

犬図鑑 ビアデッドコリー
Peter MeierによるPixabayからの画像

人気度       2 out of 5 stars

初心者向き     2 out of 5 stars

お手入れの簡便度  2 out of 5 stars

犬種の歴史
犬図鑑 原産国 イギリス

見た目の比較的近いオールド・イングリッシュ・シープドッグが、その名の割には歴史が浅い犬種であるのに対し、ビアデッド・コリーは期限がよくわからない程古い。ウェービーな被毛はイギリスに古くから居る牧羊犬に特徴的で、今は絶滅したとされる犬種が元になっていると推測されます。この被毛にはちゃんとした意味があり、イギリスの雨風と寒さから身を守り、そして多少泥で汚れても、部分的なシャワーとブラッシングで元通りになる機能性を備えています。第二次世界大戦の末期には絶滅寸前というほど数が減り、姿を見なくなりましたが、ビアデッド・コリーを思いがけず入手したG.オリーブ・ウィルソン夫人が1940年代に繁殖を開始し、犬種復活の大成功を果たします。1955年までには新しい犬種クラブが設立され、1959年にはロンドンのケネルクラブにも承認されました。その後、世界中で人気が高まり、1969年までにはアメリカでも犬種クラブが結成され、1976年にアメリカケネルクラブがこの犬種を承認しました。1989年のイギリスのクラフト展でベスト・イン・ショーを受賞したのは、ウィルソン夫人が犬種復活だけではなく改良にも熱心に取り組んだ結果といえます。元々見かけは二の次にされていた牛追い犬ですが、グレー&ホワイトの美しい被毛と洗練された姿に変わり、愛嬌のある性格もあって家庭犬として人気を博しています。

性格の特徴

現在では牧羊犬種として実務に使われることはほぼ無く、家庭犬(ペット)として生きています。その牧羊犬気質とエネルギーは健在で、学習欲も旺盛です。仕事が無いとすぐ退屈してしまうので、十分な運動と作業をさせてあげることが大事です。牧羊の仕事が無いとなれば、現代社会で代替できるのはアジリティ(障害物競走のようなもの)やオビディエンス競技(基本の服従動作)になります。こういったものに興味を持ち、犬と共に取り組む意欲のある人が飼い主に向いているでしょう。

見た目の特徴

走り方に特徴がある犬で、頭部が下がり気味になり、頭と背が水平になる感じで脚が地面に沿って流れるように走ります。足が高く跳ね上がるように走る普通の犬との違いは、無駄なエネルギーを使わず持久力を保つ意味があります。これなら牧羊犬として一日中走って働いても疲れない。効率の良いトロット(速足)を行うには長方形体形である必要があります。平均的な他の犬種は体高:体長=9:10に対して、ビアデッド・コリーの理想的なプロポーションは4:5とされます。

シルクの様な美しい被毛も大きな特徴ですので、ブラッシングをこまめにする必要があります。顔回りの毛を上げるとかわいらしい顔が登場します。ビアデッドと呼ばれる口髭がチャームポイントで、被毛は汚れやすいのでお手入れに非常に時間がかかります。眼病の原因になるので目の周りも清潔に保ちましょう。

犬種名ビアデッド・コリー(Bearded Collie)
原産国イギリス
大きさ大型犬
抜け毛の量多い
最低運動量目安60分×2回/日
平均寿命目安12~15歳
体高♂53~56cm ♀51~53cm
体重目安18~27kg
犬種グループ1G  牧羊犬・牧畜犬(herding group)

Photo gallery

犬図鑑 ビアデッドコリー
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犬図鑑 ビアデッドコリー
Photo by Blake Handley

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