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初心者向き
お手入れの簡便度
犬種の歴史
アッフェンピンシャー、アーフェンピンシャーと表記されますが、「アッフェン」は独特の見た目の通り「猿」を意味するドイツ語です。モンキーピンシャー、モンキードッグ、モンキーテリア、ブラックデビル…等と呼ばれてきた歴史があります。後のミニチュアピンシャー、ミニチュアシュナウザーと同様、農場でネズミ捕りをしていたピンシャーがルーツとなった犬です。ピンシャーからワイヤーヘアード(針金状の粗い毛質)とスムースヘアード(短毛)の犬が同胎で生まれていましたが、後に分けて管理されるようになり、1896年にアッフェンピンシャーとして犬種が独立しました。一説によると、ジャーマンピンシャーにアジアのマズルの短い犬を交配させてできたとも言われます。
ベルギー原産のグリフォン犬と見間違えられることが多いですが、それは第二次世界大戦後、ほぼ絶滅の危機に直面したこの犬種をブリュッセル・グリフォンと交配させたことが理由と考えられます。これにより、マズル部分が短いアッフェンのような外観が出来上がりました。ユニークなお猿顔がかわいらしい特徴であり、犬種のスタンダード基準にも「猿のような表情をしている」と記されています。
性格の特徴
必要な運動量はそれほど多くありませんが、親戚のミニシュナ、ミニピン同様、明るく元気いっぱいです。家族には愛情深く接してくるため、その見た目とのギャップに飼い主はハマってしまうでしょう。好奇心旺盛で恐れ知らず。頑固な一面もあるため、生活のルールを子犬の頃から飼い主が導いてあげると良い家庭犬になることができる犬種です。
希少で小型犬であるため興味を持つ人もいるかもしれませんが、農場でのネズミ捕りや番犬として仕事をしていたことを忘れずに。「恐れ知らず」と言うことは、自分より大きな相手にも怯まないということです。家族以外とは距離を取り、油断なく警戒し、よく吠えます。
見た目の特徴
体部には粗い毛が密に生えており、頭部は扇状に咲いたような飾り毛が望ましいとされています。顔回りの髭や眉毛も害獣から顔を守るためであり、シュナウザーと共通する特徴です。カラーはブラック。抜け毛はあまりありませんが、定期的なトリミングと顔回りの毛を清潔に保つお手入れが必要です。断尾、断耳することがあります。
犬種名 | アッフェンピンシャー アーフェンピンシャー(affenpinscher) |
原産国 | ドイツ |
大きさ | 小型犬 |
抜け毛の量 | 少ない |
最低運動量目安 | 20分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~14歳 |
体高 | 25~30cm |
体重目安 | 4~6kg |
犬種グループ | 2G 使役犬(working dog group) |
その他関連犬種:スタンダードシュナウザー他
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