人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
アメリカの有名な靴メーカーのロゴに使用されているね!
犬種の歴史
バセット・ハウンドはアルティジャン・ノルマン・バセットにブラッド・ハウンドを掛け合わせた犬から発達していきました。この犬種名の由来はフランス語で「短い」または「低い」という意味を指すバセー(basset)という単語から来ています。この犬種の元となった犬はフランス北部でアナウサギや野ウサギ、シカなどを狩るために作られたバセットです。アルティジャン・ノルマン・バセットが1866年にチャネル諸島を渡ってイギリスにもたらされ、1892年には狩猟愛好家のエヴァレット・ミラー氏がこの犬よりもさらにゆっくりと獲物を追いかける犬が欲しいということで作出を行いました。ブラッドハウンドの血を入れることで骨格はより太くなり、頭が重く、胴が長い、ゆっくりとした動作のイギリス版バセットを作り、より丁寧に地面の獲物の匂いをかぐ能力のある犬になりました。1887年に既にイギリスのケネルクラブがバセット・ハウンドを公認していますが、ミラー氏の功績が現在のこの犬種の形作りをしたとされており、1892年をバセット・ハウンドの誕生年としています。
その後アメリカに渡り、ショードッグとして極端な外見が強調されることとなり、この犬種の狩猟犬としての能力や健康を損なう結果となりました。元来、胴長短足の体形は低い茂みを走り回るのに最適で、少したるんだ皮膚は木の枝から体を守ってくれる役割を持った特徴でしたが、外見の珍しさを強調した結果、体の自由を奪うほどの体高の低さや耳の長さを持つ者、たるみすぎた皮膚により瞼や結膜炎のトラブルを起こしがちな個体が生まれるようになりました。当然、見かけ重視のユーモアだけを追求されれば本来の狩猟能力も残念な方向に向かってしまいます。原産国イギリスでは、この犬種の健全性を損ねたブリーディングは動物倫理に反するものとして、ヨーロッパ全体で改善する方向に動いています。犬種の特徴として重くどっしりした低い体形であるべきですが、先に述べたように体の自由を奪うほどではあってはならないし、動くときの妨げにならない、健全に難なく動けるくらいにお腹と地面の距離は空いているべきで、耳も長すぎない、皮膚も過剰にたるみすぎていない…そういった犬種の健全性を保つブリーディングが求められています。
性格の特徴
性格的には動きは素早くなく、どちらかというと真面目で落ち着きがあるタイプです。嗅覚ハウンドらしく、ひとたび外に出ると頑固で一途に獲物の匂いを追いかけるので、その頑固さと欲求をよく理解してあげられる飼い主に向いています。匂いを嗅ぐことを禁止して無理やり歩かせようとする飼い主には向きません。嗅覚を使ったトレーニングは大いにこの犬種の欲求を満たしてくれるので、ノーズワークや足跡追及などの嗅覚訓練に興味がある方にはうってつけです。
見た目の特徴
トライカラー(ブラック、ホワイト、タン)、バイカラー(ホワイト&レモン)等。短毛なので毛のお手入れは簡単ですが、たるんだ皮膚の間や耳の中は清潔に保ちましょう。外見の特徴については犬種の歴史下部を参照してください。健全性を保つ動きがあるとはいえ、現存するバセット・ハウンドはショードッグ寄りの個体が多くいますので、ブリーダーをお探しの場合は、親犬がどのような特徴を持っているか、ブリーダー自身のこの犬種に対する健全性をどう考えているか、よく話し合って、納得した上で子犬を迎えてください。「でも、だって…大きな耳の方がかわいい」「皮膚がダルダルなところがかわいいから」…このような理由で選ばれることが無いことを祈るばかりです。
こういう理由で健康が損なわれる外見が好まれるのはこの犬種だけじゃないよぅ!他の犬種にも、他の動物(猫とか)にもたくさんいるよ。まずは知ることから始めよう!
犬種名 | バセット・ハウンド(Basset Hound) |
原産国 | イギリス |
大きさ | 大型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 30分×2回/日 |
平均寿命目安 | 10~13歳 |
体高 | 33~38cm |
体重目安 | 18~27kg |
犬種グループ | 6G 嗅覚ハウンド(scenthound group) |
Photo gallery