コトン・ド・テュレアール

人気度　　 　　　　

初心者向き　　　　

お手入れの簡便度　

コトン・ド・テュレアールを始め、ビションフリーゼ／ボロニーズ／ハバニーズ／ローシェン／マルチーズ…これらの犬種は、「ビションファミリー」と呼ばれるよ。みんな地中海に起源を発し、ふわふわした白い毛を持つ小型の愛玩犬なんだ。

犬種の歴史

アフリカのマダガスカルで王国を築いていたメリナ族の貴族の愛玩犬として飼われていた犬です。17世紀にマダガスカル島南部のテュレアール港に到着し、現地の犬と異種交配されたという記録があります。貴族たちがとても気に入り、平民が飼育するのを法律で禁止する程でした。また、この犬が島を離れることも嫌がり、数世紀に及んでこの島だけでの繁殖が続けられましたが、20世紀の中頃、入植してきたフランス人（アメリカ人にも）に発見され、持ち出されることになりました。フランスでの改良を受けて、現在の様な洗練された姿となり、犬種として確立されたため、名前がフランス語になっています。

ビションファミリーの親戚犬との大きな違いは、その被毛です。名前の由来になっている通り、「コトン」は綿を表し、コトン・ド・テュレアールの被毛は綿花の様にふわふわと柔らかいものになっています。マルチーズのシルク状のつやつやした毛、ボロニーズの少しよじれた毛とも異なる被毛です。

性格の特徴

親戚犬のマルチーズよりも少し大きく、骨太、頑丈でスポーティな犬です。日本では飼育頭数はかなり少ないですが、ヨーロッパの一部の国ではマルチーズよりも人気があります。小型犬が飼いたいけれど、マルチーズでは少し華奢、おとなしすぎて物足りないな…と思う方はコトン・ド・テュレアールがぴったりかも。

見た目の特徴

上記の被毛の違い以外に、もう一つのこの犬種の特徴は、その背中です。胴が少し長めで、背中のラインがおしりに向かって盛り上がっています。カラーはホワイトのみで、耳のあたりにグレーや黄色状の斑が現れることがあり、犬種スタンダードでも許容されています。抜け毛は少ないです。短く保つのであればトリミング費用はかかりますが、日常の手入れは楽でしょう。伸ばすのであれば、入念な日々のコートケアが必要なため、気合を入れて行ってください。目元、口元のケアも必要なので、グルーミング（お手入れ）の練習をしましょう。

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