ウエスティ（ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア）

人気度　　 　　　　

初心者向き　　　　

お手入れの簡便度　

犬種の歴史

イギリスのスコットランドでは村々が互いに隔離されており、そのため地方ごとに害獣駆除のための様々なテリア種が存在していました。他にも同じ地方出身の犬種として、ケアーン・テリア、スコティッシュ・テリアなどがいるよ。テリアの役割については第3グループを見てね。

通称ウエスティ。本来の名前が長いので「ウエスティ」で呼ばれることが圧倒的に多く、本名を知らない人も多いかもしれません。元々はケアーン・テリアからたまに生まれていた白い個体がウエスティの由来となりましたが、当時は白い個体はテリアとして不適当と見なされ排除されるのが普通でした。ウエスティを犬種として確立したマルコム大佐という人物が、その当時茶色のケアーン・テリアを連れてキツネ狩りに出かけたところ、キツネと見間違えて大事にしていたケアーン・テリアを撃ってしまいました。お気に入りのテリアを自分の見間違いで失った大佐は、2度と同じ過ちは起こすまいと、キツネと一目で区別できる白色のテリアを作り出す事を決心しました。そこで大佐はケアーン・テリアから稀に生まれる白い個体だけを残して繁殖し、実際の狩りにも連れていき、茶色のケアーン・テリアと害獣駆除犬としての性能が劣らない事を確認しました。何世代か繁殖を繰り返してほぼ純白に近いところまで改良することができ、1907年にイギリスケネルクラブで純血種として公認されます。ショードッグとしてもあっという間に人気は広がり、数あるテリア種の中でも世界的に大人気の犬種であります。

性格の特徴

ウエスティは様々な家庭環境に適応できる順応性に長けており、ウエスティがテリアの中でも人気犬種である理由の一つになります。他のテリア種と比べるとマイルドな面があり、飼い主と気持ちを通わせることを好んでくれます。しかし作業意欲（常に何かしていたい意欲）は強いため、日常の散歩にアクティブさは欠かせません。学習力も高いため、単なるボールなどのおもちゃ遊びだけではなく、アジリティ（障害物競走）などのドッグスポーツに取り組むのも向いています。自分で物事を判断する頑固さと吠えやすさも顕在のため、飼い主もきちんとしたしつけの知識を持ちましょう。

見た目の特徴

被毛は直毛の粗い上毛と、短くて柔らかい下毛で構成されたダブルコート犬種でありますが、その割に抜け毛は少なく、この点も多くの人に好まれる特徴になっています。ふんわりとした見た目に仕上げることも、プラッキングをしてすっきりとさせることもできます。唯一の懸念点は真っ白な犬種は汚れが目立ちやすいことです。

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eye-catching photo by DjulによるPixabayからの画像