ポインター・セター以外の鳥猟犬 ヨーロッパ原産 大型犬 抜け毛(並) 稀少種

カーリーコーテッド・レトリーバー

犬種図鑑 カーリーコーテッドレトリーバー
Photo by Mattias Agar

人気度       1 out of 5 stars

初心者向き     1 out of 5 stars

お手入れの簡便度  3 out of 5 stars

犬種の歴史
犬図鑑 原産国 イギリス

カナダのニューファンドランド島ラブラドール州セントジョンズにいたセントジョンズドッグを、イギリス人がより狩猟に向いた犬になるように改良して作ったのがカーリーコーテッドレトリーバーと、フラットコーテッドレトリバーの元となるウェービーコーテッドレトリバーです。 ここまでの詳しい歴史はラブラドールのページを参考にしてね。

現在のレトリバー種の中でもカーリーは最も古いレトリバーになります。そのためどのようにして生まれたか定かではない部分がありますが、イギリス人がポインター、セターに代わる水鳥猟向きの犬を作るために交配した結果、生まれた犬種と考えられています。多くは当時イギリスにいた巻き毛のウォータードッグをセントジョンズドッグにかけ合わせたと言われ、そのうちの一つがアイリッシュウォータースパニエルとされています。肌に密着した硬い巻き毛は水を通さず体温を保ち、植物のとげから身を守る鎧代わりになります。ラブラドールやゴールデンが貴族の趣味の狩猟のための回収(レトリーブ)犬として丹念に改良されたのに対し、カーリーコーテッドレトリーバーは庶民の鴨狩り用の犬として使われていました。そのため、比較的原始的な犬らしさが残っているレトリバーでもあり、知らない人間に対する警戒心も持ち合わせています。その警戒心や、ソフトマウス(獲物を傷つけずに咥える事)が苦手であったことから、徐々にウェービーコーテッドレトリバーに人気が傾むいてしまいます。今日でも人気度は低めですが、ヨーロッパ以外にもオーストラリアやアメリカなど世界各国で幅広くその気質や見た目にハマる人がいるようです。

性格の特徴

犬種の歴史にある通り、レトリバーの中では見知らぬ人への警戒心は高めです。誰彼構わず愛想を振りまくこともなく、家族全員と仲良しになるというよりも、この人!と信頼関係を結んだ一人と強い絆ができる犬です。番犬気質が残っているので、子犬の頃から社会化トレーニング、環境馴致(慣れる)トレーニングを念入りに行い、知らない人や環境を見張る必要が無いことを教えておいた方が良いでしょう。性格的には、人と綿密なコンタクトを取って指示に従うことに喜びを感じるラブラドールやゴールデンとは違い、自分にとってのモチベーションが無いと指示に従わない頭の固いところがあります。また、一旦喜んだご褒美にも、何度も繰り返されるとすぐ自分の考えで行動してしまいます。真面目に指示に従うラブラドールとはちょっと異なるため、トレーニングに慣れた人で、かつ手を変え品を変えモチベーションのバリエーションを考えられる根気強い飼い主に向いた犬でしょう。

見た目の特徴

大仏の様な見た目が非常にインパクトがありますね。顔だけつるっとしているのも特徴です。カラーはブラックとレバー。厚みのあるしっかりとした巻き毛が肌に密着しているため、プードルの様なエアリーな感じとは異なります。また、伸び続ける被毛ではないため定期的なトリミングは必要ありませんが、抜け毛はそれなりにあります。ブラッシングをしてしまうとウエービーに伸びてしまい、逆にカーリーらしさが無くなってしまうので、実際に飼っている人はあえて普段はブラッシングをしないようにしています。全体的なお手入れとしては、それほど大変ではないでしょう。

犬種名カーリーコーテッド・レトリーバー(Curly Coated Retriever)
原産国イギリス
大きさ大型犬
抜け毛の量
最低運動量目安60分×2回/日
平均寿命目安9~14歳
体高♂67.5cm ♀62.5cm
体重目安32~35kg
犬種グループ8G ポインター・セター以外の鳥猟犬(gun dog group)

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