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チベタン・スパニエル

犬図鑑 チベタンスパニエル

人気度       2 out of 5 stars

初心者向き     5 out of 5 stars

お手入れの簡便度  3 out of 5 stars

シーズーラサ・アプソと並んで「獅子狗」ファミリーの」一員!イギリスの鳥猟に使われる犬種「スパニエル」が犬名についていますが、実際には鳥猟犬とは無関係で、イギリス人が見た目で名づけたと言われているよ。

犬種の歴史
犬図鑑 原産国 チベット 中国

チベタンスパニエルは古代犬種の一つで、正確な起源はよくわかっていません。ラサ・アプソと共にチベットの大きな寺院で僧侶たちに飼われてきましたが、この2犬種は明確な役割の違いがありました。ラサ・アプソが神の使いと崇められていたのに対し、チベタンスパニエルは経文が書かれたマニ車を回転させるために、マニ車引きを担っていたと言われます。僧院の伝統では、このマニ車を回すとお経を何度も唱えたことになると信じられており、大きな寺院では車も大きかったため、犬にその役目を負わせたと考えられています。とはいえ僧侶たちに大事にされていたのはこの犬種も同じで、一説には王の贈り物として中国に贈られ、開発されてペキニーズになったと言われます。また反対に、中国からチベットに贈られたペキニーズがチベタンスパニエルになったという説もあります。このように相容れない様々な説が古代犬種たちにはあります。

寺院に住む小型犬たちは、湯たんぽ代わりに僧侶と同じ寝床で過ごしていたらしいよ!誰かが敷地に入ってきたら吠えて知らせる「ドアベル犬」としても活躍していたんだそう。

チベタンスパニエルはシーズーやラサ・アプソに少し遅れを取って、ヨーロッパに渡りました。19世紀後半にイギリスに入っていましたが、頭数が増えないまま第二次世界大戦中に国内で絶滅してしまいます。1946年以来、アジアからの輸入が増え、1957年にチベタンスパニエル協会が設立され(犬種クラブ)、ヨーロッパ中に広がりを見せます。アメリカには1960年代後半に入り、1971年にアメリカでも犬種クラブが設立、1984年に公認犬種となりました。

性格の特徴

湯たんぽ代わりにされていた歴史もあり、人といるのが好きで愛情深い性格をしています。同じくドアベル犬の役目があったということは、家の中に入ってきた人には警戒心を持ちやすいと言えます。とはいえ攻撃的になることはあまりありません。活発な面もあるので、毎日のお散歩で筋肉と共に社交性を育みましょう。また、外でアクティブにドッグスポーツや遊びをするのも好きな犬種です。状況を理解する賢さがあるので、室内で穏やかにも過ごすことができ、外でエネルギッシュにも過ごすことができる犬種です。

両者の特性が欲しい欲張り飼い主さんにはピッタリかも…!

見た目の特徴

上毛はシルク状で、顔、脚の前部分は短毛です。そのためシーズーやラサ・アプソの様に口周りのお手入れの必要がありませんが、定期的なブラッシングは必要になります。ブルームテイルと呼ばれる尻尾は高い位置についており、羽毛のように見えるのも特徴です。被毛のカラーはどんな色、または組み合わせでも良いとされています。

犬種名チベタンスパニエル(Tibetan Spaniel)
原産国チベット
大きさ小型犬
抜け毛の量多い
最低運動量目安20分×2回/日
平均寿命目安12~15歳
体高約25.4cm
体重目安4.1~6.8kg
犬種グループ9G 愛玩犬(toy group)

その他関連犬種:チベタンテリア

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