人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
犬種の歴史
現在では原産国イギリスでラブラドール並みに人気が高い犬種です。愛嬌のある見た目と遊び好きな性格でスタッフィーという愛称でファンに親しまれます。一方で、この犬種が生まれた歴史には残酷なスポーツが関係しており、人間が動物を好きに扱ってきた黒い歴史が関係しています。
19世紀前半のイギリスでは、動物を闘わせること、特に犬に鼠を大量に殺させることが国民の娯楽になっていました。鼠退治の観戦に飽きてくると、もっと強い刺激を求める人々の間では、闘犬というスポーツが流行り出し、飼った犬の持ち主には多額の賞金が入る世界でした。この犬種の元々の名称はブル・アンド・テリアと呼ばれ、気性が激しく勇敢なテリアと、ブル・ベイティングと闘犬の歴史を持つブル・ドッグが交配されました。その結果、頑丈な顎と無尽蔵の闘争意欲を備え、かつ機敏でたくましい犬が登場しました。残酷な闘犬はやがて禁止され、スタッフォードシャー地方の名前が追加されて1935年にはイギリスケネルクラブ公認の犬種として登録されました。1949年に繁殖の犬種スタンダードができ、1952年にはカナダで、1974年にはアメリカでも公認されました。
性格の特徴
現在の性格は安定しており、遊び好きで人に対してはとても友好的。子供とも上手くやれる犬種ですが、興奮しやすい犬種なので激しい過ぎる遊びでコントロールができなくならないようにしましょう。適切なアクティビティレベルで遊びやトレーニングを行えば問題ありません。本国でもアジリティなどで良い成績を収めているので、学習能力も機敏性も申し分ありません。その他、嗅覚を使ったアクティビティを取り入れて精神的なバランスを保つと良いでしょう。
闘争欲にスイッチが入るのは現在ではあまりありませんが、子犬の時から社会化トレーニングにより人に対する警戒心を持たないようにすること、万が一にも他の犬とのケンカの楽しさを覚えさせないことが大事です。こうなってしまうとトレーニングで直すのはかなり困難になります。そのため全くの初心者飼い主では少しリスクがあるため、事前に対処できる経験者向きの犬種といえます。また、繁殖には親の気質の選択に細心の注意が必要なため、子犬を迎える際には適切なブリーダーを選択してください。
見た目の特徴
短足で少し大きめの頭がかわいらしいシルエットを生みます。短毛なのでお手入れは簡便でしょう。毛色はレッド、フォーン、ホワイト、ブラック、またはブルー、またはホワイトにこれらいずれかの色。ブリンドルあるいは色にブリンドル…等カラーはたくさん。
犬種名 | スタッフォードシャー・ブル・テリア(Staffordshire Bull Terrier) |
原産国 | イギリス |
大きさ | 中型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~14歳 |
体高 | 35.5~40.5cm |
体重目安 | 11~18kg |
犬種グループ | 3G テリア(terrier group) |
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