パグ

人気度　　 　　　　

初心者向き　　　　

お手入れの簡便度　

犬種の歴史

パグは非常に古くからいる犬種で、その起源には様々な説があり推測の域を出ません。2000年以上前からパグの様な鼻の短い犬種が中国の宮廷で愛玩犬として可愛がられていました。宗教的な象徴とされていたこともあります。1300年代にロシアの軍人によってヨーロッパへ持ち込まれ、1500年代には東インド会社を通してオランダへ渡します。その後イギリスに入っていきます。オランダには1688年に、プロテスタントのオレンジ公ウィリアムが王位に就いたときに連れてこられました。自分のベッドにパグを連れて寝ていたと言われ、不審な音を吠え知らせてくれたおかげでスペイン人の来襲を知り、命拾いをしたという有名な逸話があります。そして17世紀のイギリスではパグの人気旋風が吹き上げます。1861年に初めてドッグショーに陳出され、1883年には犬種クラブが設立されます。歴史については他にも様々な説があり、祖先となった犬種も複数候補があると言われていますが、どれも定かではありません。

性格の特徴

明るく朗らか、天真爛漫でバランスの取れた精神状態をしています。吠えや攻撃の咬みなど問題行動を見せることが少ないため、初心者飼い主には最適な家庭犬になるでしょう。ただし、だからと言って最低限の散歩や運動をさせないのはどんな犬でもNG。精神的に不健康な犬に育ちます（イコール問題行動に繋がります）。暑さが苦手で激しい運動はできなくても、精神的な刺激、しなやかな筋肉作り、また肥満予防のためにも運動は必須です。頑固な面があるとも言われますが、マイペースなためゆっくりな進捗にはなると思いますが、訓練は易しい方です。

見た目の特徴

鼻ペチャ犬と呼ばれる短頭種（マズルと呼ばれる口の部分が短い）の一つです。短頭種はその変わった見た目ばかりを追い求めて交配をした結果、呼吸器系の問題が起きやすいとされています。また皮膚トラブルや暑さに弱い面があります。激しい運動を避けたり、飛行機に乗せられない等の生活上の注意事項があるので事前に家族間で確認を。健康には恵まれた犬種では無いとも言われるので、健全な個体を繁殖しているブリーダーを選ぶようにしましょう。また、肥満には注意です。

パグは下あごが上あごより出ているのも特徴で、そのため軌道が狭く、その点も体温調節がしにくいことに繋がっています。

短毛のため、日常的には体を拭く程度で済むので非常に簡便です。あとは顔のシワに汚れがたまり易いので、しわの間を拭き取って清潔に保つようにしましょう。毛色はシルバー、アプリコット、フォーン、ブラックなど。

グルーミングの練習として顔回りを触られることに慣らすのがおすすめ。せっかく顔を拭こうと思っても、嫌がってできないなんてことにならないように子犬の頃から練習ね。

ブヒブヒと鳴らす鼻がかわいいともてはやされがちですが、短頭種の極端な身体的特徴は犬種の健全性が損なわれていると世界的に問題になっています。大きな鼻音やいびきは深刻な問題になっており、呼吸器障害の疑いがあるとされています。この犬種の当たり前と思わないでね！

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