人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
ドイツの農場番犬「ジャーマン・スピッツ」はポメラニアンを含め体高のサイズによって5種類あります。知ってた?
ポメラニアン21cm(±3cm)
ジャーマン・ミニチュア・スピッツ27cm(±3cm)
ジャーマン・ミディアム・サイズ・スピッツ35cm(±5cm)
ジャーマン・ジャイアント・スピッツ45cm(±5cm)
キースホンド49cm(±6cm)
犬種の歴史
ポメラニアンはドイツ最北部のポメラニアン地方にちなんで名づけられましたが、祖先となる犬を小型化していったのはイギリスでのことでした。18世紀にシャーロット女王と共に宮廷犬として持ち込まれたのがポメラニアンの祖先となるスピッツ犬(立ち耳で尖った顔を持つ犬全般のこと)です。その頃は9~14kg程のホワイト・スピッツで、徐々にイギリス国内で人気が高まり、絵画にも度々登場するようになります。1888年、ビクトリア女王がイタリアに旅をした際に、小型のジャーマンスピッツを多数連れて帰ったことにより、イギリスのブリーダーたちは女王好みの小型犬作りに力を入れます。女王自身も自ら小型スピッツの犬舎を持ち、1891年に最初のポメラニアンクラブ(犬種クラブ)が設立された際に開催されたドッグショーに6匹出陳し、そのうちの1匹が優勝しました。1901年に女王が亡くなるときには、お気に入りの黒いポメラニアンが最期まで寝台の足元に付き添っていたと言われます。その後さらに小型化が進み、現在の大きさになりました。イギリスでモデルチェンジをしたポメラニアンは、1970年ごろにドイツに逆輸入され、1974年、ジャーマンスピッツの1種としてドイツのケネルクラブに認められました。
性格の特徴
天真爛漫な笑顔で飼い主を楽しませてくれる愛らしい性格をしています。良い信頼関係を築ければ、誠心誠意愛情を示してくれるでしょう。一方、農場でわんわん吠えていた犬が祖先のため、ポメラニアンもよく吠えます。家の中では外の物音に反応しやすく、外では見知らぬ人や犬に神経質になる一面もあります。愛犬の自己主張や、過敏に反応することをコントロールするしつけを飼い主も学ぶ必要があります。
自己主張が強く、一度吠えだすとくるくると回りながら忍耐強く吠え続ける姿をよく目にします。かわいらしい見た目で要求されると、つい応えたくなりますが、要注意…! 甘やかすとどんどん吠えが強くなってしまいます。
見た目の特徴
立ち耳でとがった顔、所謂スピッツ顔です。ふわふわの毛玉の様な被毛はダブルコートで、下毛短毛で厚く羊毛状の毛をしています。上毛は長く開立しており、暑さには弱いとされます。毛色はブラウン、ホワイト、オレンジなど13種と多くあります。ふわふわのため汚れもつきやすいのでこまめなブラッシングが必要です。また、家庭内ではソファなどから飛び降りて足を骨折することがあるので適切な飼育環境を用意することや、幼犬の頃から飛び跳ねる癖をつけないようにしつけと管理を行いましょう。
犬種名 | ポメラニアン(Pomeranian) |
原産国 | ドイツ |
大きさ | 超小型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 30分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~16歳 |
体高 | 18~24cm |
体重目安 | 2.0~3.5kg |
犬種グループ | 5G 原始的な犬・スピッツ(spitz and primitive types) |
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