ヨーロッパ原産 レア犬種 抜け毛(多い) 牧羊犬・牧畜犬 超大型犬

オールド・イングリッシュ・シープドッグ

犬種図鑑 オールド・イングリッシュ・シープドッグ

人気度       2 out of 5 stars

初心者向き     3 out of 5 stars

お手入れの簡便度  1 out of 5 stars

犬種の歴史

シープドッグと名が付いていますが羊より牛追いをメインに任されていました。犬種名の割には古い犬種ではなく、犬種確立は18世紀末頃と比較的新しい。1800年代にドッグショーに出るようになってから「オールド・イングリッシュ・シープドッグ」と呼ばれるようになりました。それまでは「ボブテイル」とその短い尻尾を指す言葉で呼ばれていました。主にイギリスの南部で牛を追う仕事をしており、イギリス北部によくいる機敏に羊集めをするコリー種とは、同じ牧羊犬種でも異なる動きと役割がありました。ゆったりとした動きで正面から家畜に吠えかかって動かすような役割です。

性格の特徴

もじゃもじゃの毛で顔が隠れるタイプの犬ですが、毛を上げてあげるとかわいらしい顔つきをしていて人気です。ゆっくりとした動作をするので、羊を回収するタイプの犬種の様に機敏に動く犬種ではありません。側対歩と言われる独特の歩様で走ることで知られ、通常他の犬種はドッグショーで側対歩を行うと失格になりますが、この犬種はそれが犬種の特徴としてスタンダードに記載されています(側対歩とは、右前脚と右後脚を同時に出すような走り方)。また、羊飼いの指示を機敏に仰ぐタイプの牧羊犬ではないため、自立的で頑固な一面があります。

見た目の特徴

オールド・イングリッシュ・シープドッグには生まれつき尾が短い個体と、長い個体が生まれます。過去には、断尾することで税金対策になったことから、尾が長い個体は断尾されることが習慣でしたが(家畜を追う犬には免税される慣習があったため)、現在では不必要な断尾はヨーロッパの多くの国で違法となっています。そのため、ヨーロッパ圏では尾が長いオールド・イングリッシュ・シープドッグもよく見かけます。もう一つ、身体的な特徴としてはお尻が高い位置にあり、キ甲(肩甲骨の上部あたり)がそれより低いこと。さらに全体的に正方形体系であることが特徴です。

そして毛量が多い被毛は特徴的です。砂や泥が毛に絡まることも多いため、ブラッシングやトリミングを頻繁に行える人でないと飼育は大変でしょう。かつては羊の様にこの犬種の毛を刈り取り、衣類を作っていたと言われます。現在でも愛犬の毛をセーターにする人もいるので、洋服作りの趣味のある方はぜひ!

犬種名オールド・イングリッシュ・シープドッグ(Old English Sheepdog) /別名 ボブテイル(Bobtail)
原産国イギリス
大きさ超大型犬
抜け毛の量多い
最低運動量目安60分×2回/日
平均寿命目安10~12歳
体高♂61cm以上 ♀56cm以上
体重目安30~45kg
犬種グループ1G  牧羊犬・牧畜犬(herding group)

その他関連犬種:ビアデッド・コリー

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犬種図鑑 オールド・イングリッシュ・シープドッグ
Photo by Simon Lee

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