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犬種の歴史
甲斐犬は山梨県南アルプスの山麓の村に残る狩猟犬として保存されました。第一次世界大戦を境に、外国産の犬に押され、日本産の犬種が激減していきましたが、1930年代になると古来からの日本犬を復活・保存する動きが現れ、1934年に天然記念物に認定。斎藤弘吉という人物が、犬をサイズによって分類することを提唱し、甲斐を中型犬に入れました(国際畜犬連盟では犬はサイズではなく、役割によってグループを作っているため、日本独自のものになります。このサイトは国際畜犬連盟の分類に基づいて作成しています)。
主にイノシシ猟など大型の獲物を得意としますが、直接獲物に攻撃をする訳ではありません。対象を見つけると後ろに回り、吠え続け、その場に留める…という手法をとる。猟師が追いつくまで留めておき、最終的には猟師が仕留める。シベリアからヨーロッパ圏にいる狩猟スピッツ種とよく似た動きをします。
性格の特徴
運動神経が良く、疑り深い。人でも犬でも誰とでも社交的に交流するタイプではなく、無関心です。日本犬独特の精神構造をよく把握しておく必要があり、犬と言えば洋犬の様に愛想を振りまき、他の存在と仲良くするものだと考えている人には向かない犬種でしょう。
見た目の特徴
スタンダードのコートカラーはすべて虎毛(ブリンドル)。甲斐虎と呼ばれる、森林の中で生まれた独特の美しい虎毛模様が特徴です。濃い色の被毛に、明るいストライプが入っているブリンドルが虎の皮のように見えることから、虎毛と呼ぶと思われます。甲斐の山で周りから隔離された状態だったため、見かけと機能の均一性が保たれたようです。地が赤の場合は「赤虎」、赤と黒の中間が「中虎」、黒が「黒虎」。生まれた時は真っ黒で、徐々に虎毛が生えてきます。ブリンドルカラーの他に甲斐が他の和犬と違うところは、マズル(口吻)の根元が太く、先が細くとがっており、頭部の幅が狭い。耳もやや大きいところ。
犬種名 | 甲斐 (kai) |
原産国 | 日本 |
大きさ | 中型犬 |
抜け毛の量 | 多い |
最低運動量目安 | 40分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~16歳 |
体高 | ♂50(±3)cm ♀45(±3)cm |
体重目安 | 13~25kg |
犬種グループ | 5G 原始的な犬・スピッツ(spitz and primitive types) |
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