人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
犬種の歴史
祖先はゲルマン人やケルト人が熊や猪猟に使っていたマスティフ系の大型犬と言われます。当時は現在のような洗練された姿ではなく、重量やどう猛さを重視して作られていました。中世にはドイツ公爵のステータスの象徴となり、記念すべき催事が行われると、猪狩り用に600頭も連れてくる貴族がいたほどです。1800年代、鉄血宰相ビスマルクがマスティフ系の犬を好んだことから人気が沸き、現在の精悍で美しい姿に近づいていきました。様々な名前が考案された結果、「ドイチェ・ドッゲ(ドイツのマスティフ)」という名前で呼ばれ、1876年にビスマルクはこの犬を国家の犬と宣言しました。そして1880年にイギリスやアメリカで繁殖の犬種スタンダードが完成します。ドッグショーでその姿を現すと、人々は大変な盛り上がりを見せたとされています。
「デーン」とはデンマークの犬という意味ですが、ドイツの犬です。世界一大きい犬(体高が高い)として有名です。飼育には場所と運動と食事を要するため、それらを満たせることが飼い主の条件と言えます。
性格の特徴
穏やかな性質で落ち着きがあります。子供に対しても辛抱強く遊び相手になってくれますが、体が大きい分、うっかり子供や老人を倒してしまうこともあります。やさしい性格だとしても、知らない人間に対する警戒心はどんな犬でも持ち合わせているため、この大きい犬に吠えられれば多くの人は驚いてしまうでしょう。家庭犬としてのマナーをしっかり教えられる人、また、十分な環境を持ち合わせている人向けの犬です。
大型犬の中でも寿命が短い犬種です。飼育中は骨・関節に負担がかかることはできるだけ避けた方がよいでしょう。生まれたての子犬は0.7kgしかありませんが、1年後には100倍の70kgまで成長することも!若い時に栄養過多にしすぎないこと、ジャンプや長時間のランニングなど成長中の骨や関節への負担は最小限に抑えましょう。最初の1年で骨は勢いよく成長し、その後は筋肉をつけたり、より骨太になる成熟期が訪れます。グレートデーンの成熟は遅く、メスは1歳半~2歳、オスは3歳でそれぞれ体が完成します。
見た目の特徴
優雅な体格と存在感で見る者を圧倒する美しさがあります。毛色はフォーン、ブラック、ブリンドル、ブルー、ハールクインの5種。滑らかで密生したスムースコート(短毛)です。手入れは簡便でしょう。断尾、断耳されることがあります。
犬種名 | グレートデーン グレートデン(great dane) |
原産国 | ドイツ |
大きさ | 超大型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 5~10歳 |
体高 | ♂80~90cm ♀72~84cm |
体重目安 | 45~90kg |
犬種グループ | 2G 使役犬(working dog group) |
その他関連犬種:マスティフ他
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