人気度
初心者向き
お手入れの簡便度

原産国のフランスではとても人気の高い犬で、国を代表する犬の一つです。アメリカやその他の国でも愛されています。
犬種の歴史


18世紀の頃、この犬の祖先はブルターニュ地方西部のごく一部の地域にしか見られませんでした。当時はよりスパニエルに近い容貌をしており、主にフラッシング(獲物を動きや吠え声で飛び立たせること)やレトリーブ(撃たれた獲物を回収すること)に使われていました。19世紀に入ってイギリスから輸入されたイングリッシュ・セターやイングリッシュ・ポインター、ウエルッシュ・スプリンガー・スパニエルなどと異種交配が進み、猟犬としての様々な役目をこなすブリタニー・スパニエルという犬種が出来上がりました。フラッシングに加え、ポインティング(獲物をを指し示すこと)やトラッキング(足跡追及)もこなし、水陸両用。狩猟犬の中では小型で手ごろなサイズの上、働きぶりは大型犬にも負けません。20世紀初めには数が減少しましたが、犬種復活の動きもあり1907年には初めてのブリーディング・スタンダード(繁殖基準)が設けられます。1930年代にはアメリカに輸入されて非常にポピュラーになり、1986年にはイギリスで公認されました。
性格の特徴
第7グループ(ポインター・セター)の中では最も小型のため、日本の住環境でも飼育する人もいます。…が、非常にエネルギーに溢れ、狩猟犬として万能であるからこそ、単調に歩くだけの散歩では満足できません。広い場所でほったらかしにしておけばOKという犬ではないので、犬と一緒にアクティビティを楽しみたい飼い主に向いています。アジリティ、トラッキング、レトリーブ…等、様々なドッグアクティビティの知識を飼い主が学び、一緒に行う時間と労力をかけられる人に限ります。道端では小動物を見るとスイッチが入って、吠える、突発的に走り出す…など狩猟犬らしさが現れる傾向にあるので、コントロールする術も学ばなければなりません。欲求が満たされないとストレスが溜まり、いわゆる問題行動に悩まされ、人も犬も不幸になるのでご注意を…!
見た目の特徴
尻尾や体高、カラーの基準に変遷があり、昔の方が体高が高く、白地に黒い斑の個体や尻尾の形状で除外される基準がありました。1907年の最初の基準では「生まれつきボブテイル(ホイップクリームを絞ったような尻尾)を持つこと、体高50~56cm」で黒い斑の個体は認められていましたが、翌年には認められなくなりました。1938年には断尾して短い尾にすることが許容され、1956年には黒い斑の個体が再び認められるようになります。現在では体高はもっと低くなり、48~50cmとなります。
犬種名 | ブリタニー・スパニエル(Brittany Spaniel) |
原産国 | フランス |
大きさ | 中型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 14~15歳 |
体高 | ♂48~51cm(理想49~50cm) ♀47~50cm(理想48~49cm) |
体重目安 | 13~18kg |
犬種グループ | 7G ポインター・セター(pointer/setter group) |
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