人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
犬種の歴史
パピヨンはフランス語で「蝶」という意味だよ。その立ち耳とひらひらした飾り毛が由来の名前ですが、垂れ耳の子も生まれる事があるって知ってた?ファレーンと呼ばれるそちらが原型で、今でも同胎で生まれることもあるけど、別犬種として扱われているよ。
16世紀から18世紀にかけてヨーロッパの宮廷で飼われていたトイ・スパニエルが起源となります。ファレーンの立ち耳バージョンとして誕生したのがパピヨンなのですが、それは1800年代の終わりごろ、ベルギーで突如立ち耳の犬が現れたことに始まるという説があります。また、立ち耳の犬を作るためにミニチュアスピッツをかけ合わせたとも言われます。いずれにせよ、誕生してすぐファレーンよりも人気が出ますが、両犬種ともヨーロッパの宮廷では裕福な特権階級のステータスの象徴になる犬でした。多くの画家の絵画の中に貴族と共に登場し、マリーアントワネットの愛犬であったことも有名です。それが故にフランス革命が勃発すると民衆に襲われ、危うく絶滅しかけたこともあります。アントワネットの処刑前にも、愛犬のパピヨンが牢獄の外でずっと主人を待っていたとされています。19世紀になって、スピッツ(立ち耳で尖った顔を持つ犬全般のこと)やチワワとの交配を重ねながら再度数が増えていき、この時に立ち耳のパピヨンが特に多くなったと言われます。 イギリスにパピヨンが初めて登場したのは1901年。1920年代にイギリス、1930年代半ばにアメリカのそれぞれのケネルクラブに承認されます。
性格の特徴
優雅な外見の小型犬ですが、暑さ寒さにも強いとされ、頑丈でアクティブな犬種です。快活、陽気、元気さ、明るさなどポジティブな表現が非常に似合う性格をしています。パピヨンの飼い主はアジリティなどのドッグスポーツに取り組んでいる人も多いです。コンパクトサイズの犬でアクティブなことをしたい人にはピッタリ。反対に、室内でも外でも元気よく過ごす犬のため、のんびりとした生活を求める人には不向きと言えます。活発に運動させることを重視して飼うことができる人向けです。元気だからこそ、エネルギー発散不足や刺激不足によるキャンキャンとした吠えの問題行動に繋がるケースが多いので注意。
見た目の特徴
名前の由来になったひらひらした耳と、リスの様と表される尻尾が特徴です。被毛が長い部分がありますが、口や目元、足先の毛は短いため、お手入れは簡便な方でしょう。下毛がないシングルコートですが、被毛は豊富なため、こまめなブラッシングは必要です。カラーは白地のベースにどんな色の斑が入っても良いとされます。
犬種名 | パピヨン(Papillon) |
原産国 | フランス/ベルギー |
大きさ | 超小型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 30分×2回/日 |
平均寿命目安 | 13~15歳 |
体高 | 28cm |
体重 | ♂2.5~4.5kg ♀2.5~5kg |
犬種グループ | 9G 愛玩犬(toy group) |
その他関連犬種:キャバリア・キングチャールズ・スパニエル他
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