人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
犬種の歴史


昔(1700年代)、銃が発達する以前は鳥に網をかけて地面で狩りをしていたけれど、銃を使うようになってからは獲物の場所を探し当て、飛び立たせるほど近くには寄らず、じっと獲物を指し示す(pointting)ポインターと呼ばれる犬が重宝され、犬種として作られていったよ。獲物を見つけると、鼻先から尾の先までほぼ一直線のラインを作ってフリーズし完全停止するんだ!このとき前脚を片方あげたままポインティングする姿は、ポインターのおなじみのポーズだよ。
銃の発明と性能の進化によって、時代と共に狩りの仕方が変化していくと、それに合わせて狩りのお供をする犬たちの役割も変わっていきました。イギリスやフランス、スペインなどでたくさんの鳥猟犬(ガンドッグ)やレトリバー種が改良され、犬種として確立されていきましたが、ポインターもそのうちの一つです。ポインターの役割は上述の通りですが、銃も昔は弾倉の取り換えに時間がかかっていたから、ポインターはその間、静かにじっとポインティングしながら合図があるまで待つことが求められました。また、銃の進化と共に大型の獲物が減ってくると、ポインターも小型化とスピードに特化した性能が開発され、とてつもなく広い藪の中を縦横無尽に走り回り、空気中に漂う匂いから獲物を見つけると急速にスピードを緩め、矢を射るようにその方向を指し示し、合図があるまで忠実に静止する…という役割を担っていました。対象としていたのはウズラやヤマシギで、スパニエル種は銃が発明される以前から存在し獲物を見つけるとそのまま突っ込んで飛び立たせていました(フラッシング)が、ポインターやセターは銃の発明後に獲物を指し示して停止する役割が求められて作られた…という違いがあります。
元になった犬はスペインのスパニッシュ・ポインターという説が有力で、1713年にイギリス軍人が連れ帰ったと言われます。当初はがっしりとした足の遅い犬でしたが、フォックスハウンドなどが異種交配され、イングリッシュ・ポインターの原型ができました。1800年代の終わりから1900年代の初めにかけて、ウィリアム・アークライトという人物が現在のポインターの基礎を築き上げました。
性格の特徴
社交的で明るい犬。できるだけ飼い主の意に沿おうとしますが、元気すぎる面もあり。広い藪を走り回るスタミナと嗅覚で獲物を探し当てる作業をしていたので、家庭犬(ペット)として飼う場合にもその欲求を満たさなければなりません。多くの運動が必要となる犬なので、欲求を満たせる飼育環境と、アクティブな人が飼い主に向いています。基本的にはハンター向きの犬とも言われ、そのくらい底なしの運動量ですので飼育する場合はよく考慮しましょう。
見た目の特徴
筋肉隆々のスポーツマンタイプの体格をし、ポインティングするときにはピタッと体の動きを抑制できる力強さと優雅さを兼ねそろえた犬です。白地に黒やレバーの斑があることが多いですが、トライカラーや単色も認められます。短毛なので手入れは非常に簡便でしょう。
犬種名 | イングリッシュ・ポインター(English Pointer) |
原産国 | イギリス |
大きさ | 大型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~17歳 |
体高 | ♂63~69 ♀61~66cm |
体重目安 | 20~34kg |
犬種グループ | 7G ポインター・セター(pointer/setter group) |
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