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アフガニスタンの砂漠地帯出身の犬種です。原産国はアフガニスタンですが、犬種確立の後進国がイギリスのため、ヨーロッパ原産のカテゴリーに入れられています。
犬種の歴史

犬種としていつごろから存在していたのかはよくわかりません。紀元前4000年ごろにはシナイ半島にいたとも言われますが、信頼できる記録も19世紀以前は辿ることができずにいます。はっきりとアフガン・ハウンドとわかる最古の絵は、1813年。起源としては、ペルシャを経てアフガニスタンに入って来たサルーキが元になっていると考えられており、山岳部の厳しい寒さに耐えるため、被毛は徐々に長くなったようです。山で野ウサギやキツネ、シカ、ガゼル、ジャッカル、オオカミ、ユキヒョウまでも追っていました。また遊牧民族のもとで番犬として人間や家畜を守っており、祭事には伝統的なネックレスや花でアフガン・ハウンドも着飾られていました。
1907年、イギリス軍人によってインド経由を経由してヨーロッパに入ってきました。1頭目はザルディンと呼ばれる黄色いアフガン・ハウンドでした。2頭目はガズィーニ。このガズィーニが現在のアフガン・ハウンドの血統の基礎となり、第一次世界大戦後にはたくさんのアフガン・ハウンドがショードッグとして確立していました。
性格の特徴

アフガン・ハウンドが『最もバカな犬』だって!?そんな事を言うニンゲンはサイト(視覚)ハウンドの特徴を知らないだけだね!高い知能を持って教えてないことも勝手に覚えて行動してしまうよ。一人で「物事を解決する」ことにかけてはアフガンは飛びぬけた才能を持ってるんだ。
アフガン・ハウンドをはじめとする多くのサイトハウンドは太古の昔からほとんど姿を変えていません。内面にも比較的原始的な要素をもっているため、実用的な野生の賢さを備えていることを理解しておきたいところです。ボーダーコリーやゴールデンレトリバーの様な人の指示を聞く「服従」に特化した犬に対して、アフガン・ハウンドは服従というよりも「知能」に優れているという違いがあります。人間の行動を見て、どうやって覚えたのかわからないようなこともやってのけます。かつてヨーロッパではグレーハウンド・レースにアフガンを使ってみましたが、機械仕掛けのウサギを追って楕円形のコースを走るにはアフガンには簡単すぎたようで、彼らはコースの真ん中を突っ切って、反対側で野ウサギを待ち構えるようになってしまった…というエピソードもあります。
ドッグショーで華やかな注目を集める犬ですが、本来は狩猟犬であり、元々はアフガニスタンの岩だらけの斜面を獲物を追って走っていた犬です。家の中ではのんびりしていても、外に出て動くものをみると追いたいスイッチが入ります。広い場所で自由に走らせてこの欲求を叶えてあげることも飼い主には求められます。
見た目の特徴

犬の生涯に渡って、美しい被毛を保つブラッシングは必須です。アフガンの飼い主になるには日々のグルーミングに時間と労力を割く覚悟が必須です。場合によってはサロン費用もかかります。外見があまりに魅力的であるため、その覚悟もないまま衝動買いをする人が絶えません。
サイト(視覚)ハウンドの花形犬種。長くさらさらと揺れる絹の様に美しい毛並み、スキップの様に軽やかな歩様…など、ドッグショーの会場でも多くの人を惹きつける魅力を持ちます。その背景には飼い主の並々ならぬグルーミング努力が隠されています。被毛のカラーは全ての色が許容され、耳の被毛は長いのですがマズル(口吻)から頬、背中にかけての毛は短い。パスターン(脚のかかとやつなぎ部分)には被毛がなくてもよいとされます。
犬種名 | アフガン・ハウンド(Afghan Hound) |
原産国 | アフガニスタン |
大きさ | 大型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~14歳 |
体高 | ♂68~74cm ♀63~39cm |
体重目安 | 23~33kg |
犬種グループ | 10G 視覚ハウンド(Sighthound group) |
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