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犬種の歴史

ドイツ南西部の町レーオンベルクにちなんでレオンベルガー(またはレオンベルクドッグ)と名付けられました。町では警備犬(ガードドッグ)として飼われていましたが、その他オランダやベルギーでは荷引き犬として、また家畜の番犬として飼われることがありました。
スイスのサン・ベルナール(英語読みでセント・バーナード)の修道士たちは、1830~40年代にかけて修道院の名が付いた犬種に新しい血を取り入れるため改良に勤しんでいました。ニューファンドランド犬を輸入し、セント・バーナードとの交配種のうち、セント・バーナードの特徴が良く表れた個体を選んで手元に残していましたが、それ以外の犬は修道院には残してもらえず、この残った犬からレオンベルガーが誕生したと言われています。当時のレオンベルク町長ハインリッヒ・エシッヒはこの修道院に選ばれなかった犬を数匹引き取り、町の紋章に描かれたライオンの様な風格のある犬を作出することを目標に、ニューファンドランド犬の白黒の犬(ランドシーアーという毛色名)を掛け合わせました。ここからさらにグレート・ピレニーズの血も導入し、ライオンそっくりな毛色と大きな体の犬が出来上がりました。
レオンベルクの町だけではなくヨーロッパの多数の国の皇帝や権力者に気に入られましたが、第一次世界大戦中は絶滅寸前にまで減少し、1918年には5頭しか生き残らなかったとされています。そこから一時的に生息数は復活したものの、またもや第二次世界大戦で8頭まで減りましたが、犬種を守るための綿密なブリーディングが行われたことにより現在では犬種として確立・存続しています。
性格の特徴
セント・バーナードの救助犬としての鼻の良さ、ニューファンドランドの友好さ、忠実さ、水への情熱、また、グレート・ピレニーズからの番犬気質がブレンドされ、合わせ持っています。チャンスがあればすぐ泳ごうとする犬です。水難救助犬として活躍したり、水難救助犬競技会にも多く参加しています。その他の牧羊番犬種より番犬的気質は抑えられていますが、子犬期、若犬期、成犬期と成長の段階を追って、社会化トレーニング、環境馴致(慣れる)トレーニングは継続することをお勧めします。子犬の頃だけ頑張って、途中でトレーニングをサボってしまうと思春期に防衛的に攻撃行動を見せることもあるため、社会化の具体的なトレーニング方法を飼い主が知識として十分に知っておくこと、サボらずトレーニングを実行できることが飼い主に必要になってきます。きちんとした社会化トレーニングを身につければ朗らかで頼もしい大型犬になります。どっしりと構えていますが、学習欲は高い犬です。大型犬だからといって体罰を伴う訓練やチョークチェーンで引っ張って犬を支配するような訓練方法はNGです。レオンベルガーの様に自立した犬にはそのように犬を支配する方法は全くもって不向きです。ポジティブトレーニングをおすすめします。
見た目の特徴
ライオンに似せた犬を目指して作られた犬です。顔はブラックマスクと決まっています。フォーン色の体に様々な程度のブラックの陰影を伴います。長毛で体に密着した毛並みを持つ。厚い被毛は水に入っても体が冷えないようにできています。暑さには弱く、ブラッシングでのお手入れも必須です。
犬種名 | レオンベルガー(Leonberger) |
原産国 | ドイツ |
大きさ | 超大型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 10歳 |
体高 | ♂72~80cm ♀65~75cm |
体重目安 | 50~70kg |
犬種グループ | 2G 使役犬(working dog group) |
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