人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
犬種の歴史
カナダ北東部ニューファンドランド半島の地名に由来して、その名がつけられました。元々は猟師の牽引犬として使われていましたが、後に海難救助犬として有名になります。ニューファンドランド犬の祖先がどうやってこの半島に住みついたのか確かな証拠が無く、恐らく土着のインディアンが所有していた黒い大きな犬がこの犬種の始まりと考えられています。初期の仕事は、重い荷車を引くことでした。丸太や薪を森林から製材業者や集落に運んだり、鱈を山積みにした荷を市場に運んだり…。また、当時から泳ぐことが大好きで物品回収欲(レトリーブ)が強かったので、水中に飛び込んで漁網を岸まで広げたり、漁船から落ちた装具を回収したり、船から船へと郵便物を運ぶ…等、極寒の地の水中でも活躍できる犬でした。
ニューファンドランドの祖先の犬で、小型のタイプの犬(セント・ジョンズ・ドッグ)が後のラブラドール・レトリバーになったと言われているよ!どちらも水が大好きで、レトリーブが得意な犬です。この犬がイギリスに渡った後、レトリーブの能力をさらに強化されてラブラドールになりました。詳しくはそちらのページで!
船上でも役に立つ海洋ワーキングドッグとしての専門性が高まるにつれ、選択繁殖により、水かきのついた足やダブルコートの油分が強化されていきます。これにより、凍てつく海に飛び込んで溺れている人を助けることも訓練によりできるようになり、人命救助ができる犬として世界中で知られるようになりました。
その後カナダは半島に羊を導入するということで、犬の飼育の規制を始めました。それにより、この黒い大きな犬は半島からほとんど姿を消してしまいましたが、イギリス人がこの犬をヨーロッパに持ち込んでいたため、その後人気を博し、家庭犬として数を増やしていきました。
性格の特徴
現在も水難救助犬競技会で活躍しています。牧羊犬やレトリバーのような反応の速さは無いものの、人と一緒に共同作業をする意欲も能力も持ち合わせているため、ゆっくりと確実にやり遂げてくれます。大きな犬と、その犬のペースに合わせてコマンドや訓練競技を楽しみたい人に向いている犬種でしょう。ただし、ニューファンドランドの厳しい自然の中で生きてきた犬種なので被毛は厚く、寒さには強いが暑さには弱い犬種です。できることなら寒冷地に住んでいる人が飼うべきと言えるでしょう。
見た目の特徴
耐久性のあるダブルコートなので抜け毛は非常に多いです。また、油分もあるためシャンプーするのも一苦労でしょう。極寒の地で活躍してきた犬なのでしょうがないことです。飼育する場合は暑さのことだけではなく、お手入れの大変さと費用のことも考慮しておきましょう。自分で頑張ってシャンプーやブラッシングをするのか、もしくはお店に任せるのか…など。被毛のカラーはブラック、ホワイト&ブラック、ブラウン。
ニューファンドランドのホワイト&ブラックの毛色の事を「ランドシーアー」と呼ぶことがあるよ。これは同じ名前の「ランドシーアー」という犬種とは別物で、ただの色の名前だよ。まったく、紛らわしいね!
犬種名 | ニューファンドランド(Newfoundland) |
原産国 | カナダ |
大きさ | 超大型犬 |
抜け毛の量 | 多い |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 10~12歳 |
体高 | ♂71cm ♀66cm |
体重目安 | ♂68kg ♀54kg |
犬種グループ | 2G 使役犬(working dog group) |
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