人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
「オーストラリアン」と名前が付いているけど、原産国はアメリカです。
犬種の歴史
アメリカ/カリフォルニア州で作られた犬種ですが、オーストラリア出身を意味する俗語「Aussie(オージー、オーシー)」と呼ばれる愛称が付いています。なぜオーストラリアンという名前が付けられたのは明確ではなく、この犬の祖先も諸説あるのですが、フランス・スペインにまたがるピレネー山脈のバスク地方からオーストラリアに移住した農民が連れてきたピレニアン・シープドッグであると言われています。これがオーストラリアで各種のコリーと交配され、19世紀半ばから後半にかけて、アメリカ/カリフォルニア州に連れてこられました。ちょうどこの頃、オーストラリアで最もメジャーな羊毛種であるメリノ種という羊をアメリカがオーストラリアから輸入したため、そのメリノ種の側にいたこの犬が「オーストラリアン」と呼ばれるようになったとも考えられています。その後、アメリカの牧場で犬種の固定が本格的に行われました。
性格の特徴
1世紀以上に渡ってアメリカの特に西部で牧羊犬として愛されており、羊だけでなく畜牛、その他の家畜も管理できる能力が高く評価されています。また、ロデオショーでパフォーマンスドッグとしても活躍しました。見た目や性質がボーダー・コリーに似ていると思われがちですが、ボーダーの様に羊を追うことに特化した牧羊犬ではなく、目で羊の動きを止める「コリー・アイ」という動作も持ちません。ボーダー程のワーカーホリックではなく、仕事をする時のオンとオフを切り替えられる犬種でもあります。しかし馬にも楽々と並んで走り、いかなる天候の中でも働き、頑健で疲れ知らずな犬として牧場主に重宝されてきた犬です。豊富な運動量が要ることは言うまでもありません。ただ長時間、長距離を歩くだけでは満足することはなく、ボール遊び、引っ張りっこ遊び、頭や嗅覚を使った訓練という遊びを欲し、精神的な刺激を日々与える必要があります。犬の生涯を通して、犬とのアクティビティに取り組みたい人向きの犬種です。この点は、ボーダーコリーと共通しています。社会化トレーニング、環境馴致(慣れる)トレーニングをしっかり行えば、アクティブな犬が欲しい人にとっては、アジリティ競技やディスク競技などでも活躍できるとても良い犬種です。
運動量が豊富ということは、日々の発散が足りていないと吠える、咬むなどの問題行動が出やすいということだよ。犬とのんびりした生活がしたい人、犬のために時間が取れない忙しい人には向かないかもね!見た目のかわいさや珍しさだけで飼う犬選ぶと、人も犬もハッピーになれないから気を付けてね!
見た目の特徴
ウェーブがかかった被毛と複雑なコートパターンを持ち、どのカラーもとても美しい犬種です(ブルーマール、ブラック、レッドマール、レッド…等)。生まれつき尻尾が短いボブテイルが生まれる事があり、ロングテイルは断尾されることがありました。ウェーブのコートと、密生したアンダーコート、首周りの厚いネック・ラフに包まれているため、抜け毛は多く、ブラッシングのお手入れは欠かせません。
犬種名 | オーストラリアン・シェパード(Australian Shepherd) |
原産国 | アメリカ |
大きさ | 大型犬 |
抜け毛の量 | 多い |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~15歳 |
体高 | ♂51~58cm ♀46~53cm |
体重目安 | 18~25kg |
犬種グループ | 1G 牧羊犬・牧畜犬(herding group) |
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