ボロニーズ

人気度　　 　　　　

初心者向き　　　　

お手入れの簡便度　

ボロニーズを始め、ビションフリーゼ／マルチーズ／ハバニーズ／ローシェン／コトン・ド・テュレアール…これらの犬種は、「ビションファミリー」と呼ばれるよ。みんな地中海に起源を発し、ふわふわした白い毛を持つ小型の愛玩犬なんだ。

犬種の歴史

紀元前の古代ギリシャ文化が栄えた頃からビションファミリーたちは貴族の間で飼われ、貿易商に見いだされると、高値で取引をされる対象になりました。ボロニーズはイタリアの犬ですが、フランスのポンパドゥール夫人、ロシアのエカテリーナ女帝、オーストリアのマリア・テレジアなど、著名な女性のお気に入りの犬でした。マリア・テレジアは溺愛のあまり、愛犬が亡くなると剥製にして、自分の傍らにいつも置いていました。ウイーン博物館には女帝のペットが展示されています。ルネサンス期のメディチ家では、王室で積極的にボロニーズの繁殖を行い、ヨーロッパの主要一族に贈答品として贈っていました。地中海出身のマルチーズと親戚と考えられますが、一説によるとボロニーズはマルチーズの子孫であり、別の説ではマルチーズはボロニーズの子孫であるとされ、現在では確固たる証拠が無く、この二つの説のどちらが正しいかは不明であります。

性格の特徴

基本的には初心者でも飼いやすい犬種です。飼い主の近くを離れずついてきてくれ、家族と一緒にいるのが大好きです。室内でのんびりもできるし、アクティブにアジリティ（障害物競走）に取り組むこともできる犬種です。犬らしさも少し残っており、初めて会う人に距離を取ったりすることがあるでしょう。環境の変化には柔軟に対応できるので、基本的な環境馴致（慣れる）トレーニングを施せば、新しい環境でもおどおどせずに適応できる力を持っています。

見た目の特徴

ビションファミリーの同系統の犬とは少し違う、羊毛の様なふわふわした被毛を持つのが特徴です。長く伸ばす場合は毛玉ができない程度にブラッシングを行う必要がありますが、毛を1本1本解きほぐさないようにしてください。何もしなくてもふわりと毛が立つのがボロニーズの大事な特徴の一つです。抜け毛は少ないでしょう。また、目元、口元が汚れやすいので日ごろから清潔に保つケアが必要です。

ブラッシングや目元口元のケアが必要な犬種です。子犬の頃から、体全体を触られるボディタッチの練習をするのがおすすめ。また飼い主さんも正しいブラッシングの仕方を練習しましょう。痛い思いをさせて、ケア嫌いの子にならないように育てると、より一層飼いやすいよ！

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