スコティッシュ・テリア

人気度　　 　　　　

初心者向き　　　　

お手入れの簡便度　

犬種の歴史

イギリスのスコットランドでは村々が互いに隔離されており、そのため地方ごとに害獣駆除のための様々なテリア種が存在していました。他にも同じ地方出身の犬種として、ケアーン・テリア、ウエスティなどがいるよ。テリアの役割については第3グループを見てね。

スコットランド産のちょこちょこ走りの短足のテリアです。この犬種のシルエットをアパレルブランドのロゴマークで見たことがあるという人も多いかもしれません。毛並みが長く上品でかわいらしい印象を持つかもしれませんが、元々はケアーン・テリア、ウエスティと同じくネズミやキツネを駆除しており、どちらかというと勇猛、剛健なタイプになります。1879年にスコティッシュ・テリアと正式に命名されるまでは、「スコットランドのテリア」と呼ばれる犬は地域ごとにたくさんおり、うちの犬こそ！と各々の地域のブリーダーで議論が交わされてきました。最終的にはスコットランド東沿岸部の町アバディーンの犬がスコティッシュ・テリアの元となりました。1882年には犬種スタンダードが確立され、1883年にはアメリカに渡り、原産国のイギリスより人気を博すようになります。

性格の特徴

頑丈でたくましいのがスコティッシュ・テリアの気質です。その昔、ネズミの早殺しの賭博ゲームですさまじい記録を残したのがこの犬種と言われます。タフさと頑固さから簡単な犬種では無いので、これらの気質を十分に理解した上での飼育が必要です。頑なな性格を根気強く教えることができることと、普段から散歩以外におもちゃ遊びや、ドッグスポーツまでいかないまでも簡単なゲームなどに取り組む意欲のある飼い主さん向きです。知らない人間には警戒心を持つかもしれませんが、ひとりの飼い主をとことん慕うので、これらの遊びやゲームを通じて信頼関係を十分に構築していきましょう。当然、動くものへの反応や吠えやすさもあります。

決してロゴマークやイラスト、アニメのキャラクターの印象だけで僕らの飼育を決めないでね！犬にはそれぞれの犬種が生まれた意味や歴史、役割やそれに伴う気質がどんな犬にも必ずあるんだ。

見た目の特徴

短足に被る長めのコートと、毛深い眉毛が特徴です。昔は黒のスコティッシュ・テリアは犬種として不適当と見なされてきた時期がありましたが、現在は黒い個体も多く存在します。そのほかブリンドルやウィートンと呼ばれる小麦色のカラーがあります。下毛は柔らかで短く、体に密着しており、上毛は硬く剛毛です。ダブルコートの割には抜け毛は少なく、飼い主としてはありがたい特徴です。日頃は簡単なブラッシングのみで良く、好みによってプラッキングを行うと良いでしょう。

Photo gallery

eye-catching photo by Henry BellによるPixabayからの画像