人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
犬種の歴史
彫刻の様なシュッとしたボディと、野に放たれ疾走する姿は芸術的な美しさを持ち、見ているものをほれぼれとさせてくれます。ウィペットの犬種名にはいくつか由来がありますが、どれも走ることに関係する言葉からきています。レースで走る犬なので「whip it(鞭打つ)」からwhippet(ウィペット)。または、疾走している時の尻尾の形が鞭の様だから…等と言われます。現在は家庭犬(ペット)としての人気も高く、ドッグレースやルアーコーシングなど活躍する場も多い存在です。そんなウィペットですが、昔は「貧乏人のグレーハウンド」と呼ばれていた時期がありました。ヴィクトリア王朝時代、イギリス北部の鉱山労働者はウサギを狩るコーシング(猟)のためにグレーハウンドを飼うだけの金銭的余裕がありませんでした。おまけに14世紀中頃には平民以下はグレーハウンドを持つことが法律で禁じられます。そこで代用としてミニチュア版を独自に作り出したと言われ、グレーハウンドにスパニエルやいくつかのテリア種(ベドリントン・テリア等)をかけ合せて作られました。初期のウィペットはウサギ殺しの賭け競技に使われることが多かったとされていますが、時代と共に残酷な競技が禁止されてゆくと、ウサギの代わりにボロ布や毛のついたルアーを使うレース競技が開発されました。(ルアーコーシングについてはグレーハウンドを参照ください。)
性格の特徴
見た目から近寄りがたい印象を持たれることがありますが、実際はおだやかで人懐こい犬種です。室内では「カウチ・ハウンド」とあだ名が付けられるくらい、ソファの上でゆるりとくつろぐのが好きであります。とはいえ、必要な運動量は多めなので日ごろの散歩はもちろんですが、レーシングハウンドの走りたい欲求を満たすことができる環境が必要になってきます。週に何度かは自由に走れるスペースで思いっきり走らせてあげると良いです。また、動くものへの反応が強いため、道に落ちてるゴミが風に舞うだけで追いたくなってしまう衝動があります。突発的な行動に対応できる飼育管理と、基本的なしつけを子犬の頃から行いましょう。穏やかで人懐こいという特徴も、もちろん社会化トレーニング、環境馴致(慣れる)トレーニングは行うことが前提です。
見た目の特徴
短毛のため手入れは非常に簡便です。日常では軽く汚れを拭き取る程度でOK。
犬種名 | ウィペット(Whippet) |
原産国 | イギリス |
大きさ | 中型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 40分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~15歳 |
体高 | ♂47~51cm ♀44~47cm |
体重目安 | 9~13kg |
犬種グループ | 10G 視覚ハウンド(Sighthound group) |
Photo gallery
eye-catching photo by Christian BurtonによるPixabayからの画像