人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
別にキング・チャールズ・スパニエルという犬もいるよ!少しの違いなんだけど、別犬種として存在しているんだ。そちらもチェックしてみてね!
犬種の歴史
何百年も前から、貴族の肖像画には、白い赤い斑あるいは黒い斑の小型のスパニエルがよく描かれていました。16世紀から19世紀のイギリス王室には、今のキャバリアの祖先にあたる小型のトイ・スパニエルをペットとして飼う大ブームが起こっていました。この犬を飼うことがステータスシンボルにもなり、数々の王に愛されてきました。ヴィクトリア女王、ジェームズ1世、2世、チャールズ1世、2世、スコットランドのメアリー・スチュアート…など、抱き犬としてだけではなく、王の行く先々にお供し、公務にも付き添ったと言われています。そしてヴィクトリア王朝時代にトイ・スパニエルをより小型化し、さらに顔を平坦にする繁殖の流行が起きました。その時に日本の狆や中国のパグなどの短頭種(鼻ペチャ犬)が交配され、マズル(口吻)の無いキング・チャールズ・スパニエルができたとされます。
1926年に、アメリカ人のローズウェル・エルドリッジ氏がロンドンを訪れ、とても落胆します。チャールズ2世の絵画に登場するような昔のトイ・スパニエルがどこにも見当たらず、皆平坦な顔をしていたからです。それから長いマズルとフラットな頭蓋骨、白い斑のある頭部を持つキング・チャールズ・スパニエルを復興させるべく奮闘します。最初は誰にも見向きもされませんでしたが徐々に賛同するブリーダーが集まり、1928年には犬種クラブが結成されました。そして1945年、「チャールズ国王に付き添う犬」という意味のキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルという名でイギリスのケネルクラブに公認されました。
昔は毛色によって別の犬種名で呼ばれていましたが、1902年に4つのカラーをまとめてキング・チャールズ・スパニエルと呼ぶようになり、キャバリアも同様になります。ブラックアンドタン(黒地に額に茶のタン)はチャールズ国王が飼っていた大半がこの色だったためキング・チャールズ・スパニエルと言えばこの色でした。白地に赤い斑はブレナム城マールボロ公のトイ・スパニエルがこの色だったことからブレナムと呼ばれます。トライカラー(白黒茶)はプリンス・チャールズ・スパニエル、レッドはルビーと呼ばれていました。毛色によるかつての犬種名からも豪華で、王族や貴族と親密な犬種だったことがわかりますね。
性格の特徴
犬とのんびり過ごしたい人にも、アクティブに過ごしたい人にも合わせられるとても飼いやすい犬種です。小型で扱いやすいので、都市生活にも最適と言えるでしょう。基本的な社会化トレーニングを行うことと、犬との接し方を間違えなければほとんど問題なく飼育することができます。運動不足や肥満には注意してください。元は猟犬のスパニエル種を小型化した犬種なので、アクティブな遊びに誘えば喜んで取り組みます。大きな犬は飼えないけれどドッグスポーツにチャレンジしたい!という人にもぜひ。
見た目の特徴
シルク状でわずかなウェーブをした長毛、垂れ耳が特徴です。被毛のカラーについては犬種の歴史参照。長めの被毛はダブルコートのため抜け毛は多いのでブラッシングはこまめに行いましょう。あとは耳のケアをすれば、日頃のお手入れはそれほど難しくありません。遺伝的に心臓疾患が多いとされているので、健全な繁殖を行うブリーダーから譲り受けましょう。
犬種名 | キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(Cavalier King Charles Spaniel) |
原産国 | イギリス |
大きさ | 小型犬 |
抜け毛の量 | 多い |
最低運動量目安 | 20分×2回/日 |
平均寿命目安 | 9~14歳 |
体高目安 | 30cm |
体重 | 5.4~8kg |
犬種グループ | 9G 愛玩犬(toy group) |
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