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初心者向き
お手入れの簡便度
レトリバーと名の付く犬は6種類いるんだよ。全部知ってた?
ラブラドール・レトリバー/ゴールデン・レトリバー/フラットコーテッド・レトリバー/カーリーコーテッド・レトリバー/ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリバー/チェサピーク・ベイ・レトリバー
名前の通り、ノヴァスコシア州の鴨(ダック)を誘き寄せて(トーリング)回収する(レトリバー)犬だよ。長いから単に「トーラー」と呼ばれます。
犬種の歴史
カナダの南部ノヴァスコシア半島は、鴨や雁が渡りの途中で休憩所として利用する土地になっています。カナダの野生のキツネは、その尾を振りながら岸辺を移動して鳥を誘き寄せて狩りをしていたとされ、鴨は好奇心が旺盛なので見え隠れする尾に興味を持って近づいてきます。十分近づいてきたところでパクリと捕らえる…この手法を、現地のインディアンが犬にその役目をさせたのがこの犬種の祖先の始まりです。白人が入植するとこれを踏襲し、赤褐色の土着犬にコッカースパニエルやセター、コリー、その他レトリバー種などを交配してノヴァスコシア・ダックトーリング・レトリバーができあがったとされています。1860年には犬種改良の交配が始まっていたと言われ、早いうちに犬種タイプができあがっていましたが、カナダのケネルクラブに公認されたのは1945年と遅めです。国際的に認められるようになったのも1980年代になってからになります。
岸辺にハンターが隠れ、投げられたボールをノヴァスコシアダックトーリングレトリバーが追いかけてレトリーブ(回収・持って来い)します。何度も何度も岸辺を行ったり来たりすると、赤褐色のキツネの様な尻尾につられて好奇心旺盛な鴨たちが近寄ってきます。鴨が射程圏内に入るとハンターが撃ち、最後はそれ犬がレトリーブしてお仕事が完了します。キツネの様に尻尾の先が白い方がこの犬の愛好家には好まれます。
性格の特徴
レトリバーの中では最も小型で見た目がゴールデンに近いのですが、ルーツは同じでも牧羊犬種が交配されているためその動きや気質は異なります。すばしっこく動き、些細な事にも全エネルギーを注いで取り組もうとします。作業意欲(何かをしていたい欲)も強いため、肉体的・精神的に満ち足りていないと気が済まず、問題行動となって表れてしまいます。飼い主自身がハイテンションになりやすいタイプだと、ますますこの犬のアクティブさを上げてしまいストレスに飲み込まれてしまうでしょう。どんな状況でも冷静に落ち着いて対処できる性格の人の方が合っている犬種です。
大きさや見た目のイメージで飼うとちょっと思ってたドッグライフとは違うものになるかも。ゴールデンやラブラドールは初心者でも飼える犬種だけど、この犬種はある程度しつけの知識や飼育経験のある人向きだよ。
見た目の特徴
オレンジ色の被毛に、尾の先端や足先に白色のマーキングがあります。撥水性のある上毛と、柔らかく密生した下毛のダブルコートのため、抜け毛は多く、ブラッシングは欠かせないでしょう。レトリバーの中では小型ですが、骨太な印象です。
犬種名 | ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリバー (Nova Scotia Duck Tolling Retriever) |
原産国 | カナダ |
大きさ | 大型犬 |
抜け毛の量 | 多い |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 10~14歳 |
体高 | ♂48~51cm ♀45~58cm |
体重 | ♂20~23kg ♀17~20kg |
犬種グループ | 8G ポインター・セター以外の鳥猟犬(gun dog group) |
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