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犬種の歴史
「テリア」と名がついているけど、テリアではないんだ。チベットからイギリスに渡った時にイギリス人の間違いで「テリア」がついてしまったと言われるよ。当時はラサ・テリアと呼ばれ、ラサ・アプソ と同じ犬種にされていたよ。
チベタンテリアはテリアの仕事ではなく、チベットの寺院の番犬や牧羊犬として仕事をしていました。牧羊犬の中では小型なので、狭い谷底にいる羊の群れの背中を身軽に渡って行けるという利点がありました。また非常に毛深い犬種で、夏には羊と共に毛を刈られ、ヤクの毛と混ぜて織布に使われていました。
チベタンテリアをイギリスに連れてきた人物にグリーグという外科医がいます。彼女は1920年代初めに、チベットとインドの国境の病院で、チベット人患者の命を救い、そのお礼として一頭のメスのチベタンテリアを贈られます。2年後にはオスも入手し繁殖を開始しました。グリーグはインドのケネルクラブにこの犬を承認させ、1930年代にイギリスに戻ってからは、ロンドンのケネルクラブに働きかけて、ここでも1937年に「チベタンテリア」として承認させることに成功しました。アメリカでは、1956年にアリス・マーフィというブリーダーがグリーグから子犬を1頭購入しましたが、彼女もたちまちこの犬種の虜となり、さらに10頭を手に入れて北米でこの犬種を確立し、1957年には同国でチベタンテリアの犬種クラブを設立しました。1973年にはアメリカのケネルクラブがこの犬種を正式に承認します。本国のチベットでは今も羊の群れを統率する役割を負っています。
性格の特徴
寺院の番犬と牧羊犬という仕事を考えると、見知らぬ人への警戒心はしっかり持ちます。また、賢く物事の因果関係を読み取るのが早いため、飼い主側の管理や一貫性を持ったしつけを行わないと、こちらに都合の悪いこともあっという間に学習してしまいます。
見た目の特徴
被毛はきめ細かなウール状の下毛と、きめ細かいシルク状の豊富な上毛で構成されたダブルコートで、暑さに弱いため温度管理が必要です。被毛を長く保ちたい場合は、毎日ブラッシングをするつもりで。毛が頑丈で直毛とウェーブがかかった毛なので、頻繁にブラシで梳かさないとすぐに毛玉ができてしまいます。
犬種名 | チベタンテリア(Tibetan Terrier) |
原産国 | チベット |
大きさ | 中型犬 |
抜け毛の量 | 多い |
最低運動量目安 | 40分×2回/日 |
平均寿命目安 | 15~16歳 |
体高 | 36~41cm |
体重目安 | 8~13kg |
犬種グループ | 9G 愛玩犬(toy group) |
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