ポインター・セター(鳥猟犬) ヨーロッパ原産 レア犬種 大型犬 抜け毛(並)

アイリッシュ・セター

人気度       2 out of 5 stars

初心者向き     1 out of 5 stars

お手入れの簡便度  3 out of 5 stars

濃淡の無い、美しいマホガニーレッドの被毛が見る者を魅了します。この犬種から白地に赤い斑の犬が生まれていましたが、それが後にアイリッシュ・レッド・アンド・ホワイト・セターという犬種になります。

犬種の歴史
犬図鑑 原産国 アイルランド

アイルランドの優秀な猟犬です。アイリッシュ原産のセターは、フランスのスパニエル種(仏のポインティングする長毛の鳥猟犬は一括してスパニエルと呼ばれる。)から由来する犬種です。1700年代にアイルランドに入って来たと考えられており、1800年代の初めにポインターの血が加わって、広範囲で獲物を捜索できる犬として性能が向上しました。当時は驚くほど手際のよい猟犬だと常に崇拝されていました。俊足の持ち主で、獲物を嗅ぎつけると徹底して追跡し、常にエネルギッシュにあたりをくまなく探し回るというのがアイリッシュ・セターです。ヤマシギ、ライチョウ、ヤマウズラ、キジ、カモ…などの猟に使われていました。当時は「アイリッシュ・セター」の中に赤いコートを持つ犬と、白地に斑を持つ犬が生まれており、どちらかというと白地の犬の方が優秀だったこともあり猟師に好まれ、数も多く存在していました(これがアイリッシュ・レッド・アンド・ホワイト・セター)。しかし、19世紀にヨーロッパでドッグショーが盛んになると、赤いコート単色の犬の方が美しく華やかであるため、人気が移行していきます。1876年に以降は赤い犬のみを「アイリッシュ・セター」と呼ぶことになりましたが、当時はまだ白地に斑を持つ犬が生まれていたため、これを選択繁殖から外すことで、著しくアイリッシュ・セターの遺伝子プールが狭まり、近親交配を余儀なくされました。そのために当時は犬の質が落ち、狩猟犬として優秀な犬という評判はすっかり消えてしまいました。現在ではワーキング系(本来の狩猟犬としての性能を追求する系統)と、ショードッグ系(見た目の美しさを追求する系統)に分かれてブリーディングされている犬種の一つです。

性格の特徴

鮮やかなチェスナット(栗色)の姿は人目を引いてとても魅力的ですが、犬としてはトレーニング上級者向きです。単純に運動量も非常に多く、都会のペットとして飼うのはやや難しいでしょう。最低でも広い場所で長時間の運動をさせる必要があり、それでもありあまるエネルギーは頭脳への刺激で補いたい。ノーズワークやトラッキング(足跡追及)など嗅覚を使ったゲームや、基礎トレーニングを行い、常にメンタルトレーニングを取り入れていきたい犬種です。そのような中でもしっかりと自分の意見を主張する犬でもあるため、環境と犬にかける時間の整った経験者が挑戦するには非常に訓練のやりごたえのある犬でしょう。

身体的、精神的に作業意欲が十分に満たされていないと、落ち着きが無く神経質で興奮しやすい問題犬になってしまうよ。安易な飼育で僕らのことを「発狂したよう」とか「扱いにくい犬」とか言わないでくれぃ!

見た目の特徴

チェスナット色の被毛は直毛で適度に長く、シルクの様に光沢があります。シングルコートのため、ダブルコートの抜け毛よりは多くないですが、それなりに量はあります。適宜ブラッシングをして毛玉や絡まりを防ぎましょう。

犬種名アイリッシュ・セター(Irish Setter)
原産国アイルランド
大きさ大型犬
抜け毛の量
最低運動量目安60分×2回/日
平均寿命目安12~15歳
体高♂58~67cm ♀55~62cm
体重目安27~32kg
犬種グループ7G ポインター・セター(pointer/setter group)

Photo gallery

犬種図鑑 アイリッシュセター アイリッシュセッター
Dann AragrimによるPixabayからの画像

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