人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
犬種の歴史
典型的なアイルランドのセターです。現在の赤いアイリッシュ・セターが人気をさらう以前には、アイルランドで最も人気のあるセターでした(詳しい経緯はアイリッシュ・セターを参照)。猟犬としてはレッド単色のセターよりも遠くからでも白が際立つレッド・アンド・ホワイトの方が好まれていました。特にレッドの犬が背の高い草の間にうずくまっていると、よく見えないために間違って撃たれてしまう恐れもあったからです。ヨーロッパでドッグショーが盛んに行われるようになると、いつもレッドの犬ばかりが賞を取るので、レッド・アンド・ホワイトの愛好家たちは別のクラスで審査をするように要請しました。1874年には被毛の色によって別々に分かれて審査を受けるようになり、その2年後にはレッドの犬のみをアイリッシュ・セターとすることが決まります。そして徐々に、1882年にはレッド・アンド・ホワイトのセターはドッグショーから完全に消えていました。1900年代の初め、一人の牧師がレッド・アンド・ホワイト・セターが消滅しかかっていることに気づき、アイルランドの西海岸に残っていた個体を集め、犬種復活の活動を始めます。1944年には繁殖の犬種スタンダードが出来上がりましたが、1978年に犬種登録を再開させた時にはわずか20頭しか登録がありませんでした。その後、イギリスのドッグショーで紹介されて世界の注目を浴びましたが、今日でも珍しい犬種になっています。
性格の特徴
※詳しくはアイリッシュ・セターを参照
番犬の役目をしていたので、他のセター種よりも見知らぬ人に距離を取りがちです。ワーキング系(本来の狩猟犬としての性能を追求する系統)のアイリッシュ・セターよりもスピードには落ちますが、地形と獲物に合わせて捜索の仕方を調節し、確実に匂いを探し当てます。アイリッシュ・セター同様、必要な運藤量と頭脳への刺激は膨大です。
見た目の特徴
アイリッシュ・セターと似ていますが、コートカラー以外に若干の違いがあります。耳がアイリッシュ・セターよりも少し高い位置にあり、耳や脚の後ろ側、尾、胸の毛は長いのですが、それ以外の毛はすっきりと短くなっています。飾り毛が少ない分、アイリッシュ・セターより手入れは易しいでしょう。
犬種名 | アイリッシュ・レッド・アンド・ホワイト・セター(Irish Red and White Setter) |
原産国 | アイルランド |
大きさ | 大型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~13歳 |
体高 | ♂62~66cm ♀57~61cm |
体重目安 | 27~32kg |
犬種グループ | 7G ポインター・セター(pointer/setter group) |
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