嗅覚ハウンド
第6グループ
嗅覚ハウンド(セントハウンド)グループに属する犬は、獲物の匂いを追って行く犬達のグループです。フランス原産の犬が多くいます。犬種によって使役のされ方が異なりますが、多い犬種は40~60頭の集団で行動し、獲物の匂いを嗅ぎ取ったらひたすら追い、自分たちで仕留めるか、猟師の前に獲物を追う仕事をしています。匂いを見つけると吠えながら追跡するのが特徴で、この吠え声を頼りに漁師が獲物との距離を測ります。
広大な土地で人間から離れた場所で自立的に狩りをしている犬種のため、いわゆる「独立心のある犬」たちです。人間にフレンドリーな面はありますが、依存心は低め。つまり、訓練する上で人の指示よりも自分の考えで判断し行動する面があるため、しつけをするのが困難な部分もあるでしょう。これは人と密接にコンタクトを取りたがる第8グループの犬たちとは対称的な特徴となります。ビーグルなど一部の犬種は家庭犬(ペット)として適応していますが、吠えやすかったり、匂いかぎに夢中になって指示が入らない…などのハウンド犬種の特徴も多く残しています。