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初心者向き
お手入れの簡便度
「オズの魔法使い」に出てくる犬、トトのモデルになった犬種だよ。
1952年4月(昭和27年)、サンフランシスコ講和条約が発効し、日本は多くの国々との間にあった戦争状態を法的に終結させ、ようやく占領下から独立することができました。内閣総理大臣の吉田茂は、調印のために訪れたサンフランシスコで、2頭のケアーン・テリアを購入して帰りました。
犬種の歴史
イギリスのスコットランドでは村々が互いに隔離されており、そのため地方ごとに害獣駆除のための様々なテリア種が存在していました。他にも同じ地方出身の犬種として、ウエスティ、スコティッシュ・テリアなどがいるよ。ケアーン・テリアはこれらの犬種の祖先となった犬です。テリアの役割については第3グループを見てね。
ウエスティやスコティッシュテリアと同じく、スコットランドのハイランド地方スカイ島出身のテリア。土地柄、表土が薄く、ネズミやキツネなどの害獣は地中深くに巣穴を掘ることができなかったため、「ケアーンズ」と呼ばれる古木の根にしっかり支えられた岩屑だらけの斜面に住んでいました。足場は最悪で、とても人間が踏み入ることができないような岩壁にケアーン・テリアは単身乗り込み、隙間に潜むネズミなどを捕獲するのを得意としていました。ネズミ以外にもキツネやアナグマ、カワウソ退治にもケアーン・テリアの群れが活用され、地中に生息する哺乳類ならどんなものでも捕獲するエネルギーのある犬種になります。他のテリア種はショードッグとしても出陳されるようになると、見栄えをよくするために改良されていった犬種も多い中、ケアーン・テリアはショーに出るようになっても本来の姿を保ち続けているテリアになります。
性格の特徴
テリアの持つ明るいキャラクターと遊び好きな面が相まって、子供や大人も含めてみんなと一緒にいるのが大好きな犬種です。のんびりとした犬種では無いので、日々の散歩以外に遊びの時間が取れる飼い主に向いています。ネズミを追っていたので、動くものへの反応や吠えは出やすく、テリア特有の自分で物事を判断する頑なさはありますが、決して難しい犬種では無いので、上手に教えることができればドッグスポーツなどにもチャレンジできるでしょう。
見た目の特徴
厚い被毛は、スコットランド北部の厳しい寒さに対する防寒の役目を果たしています。上毛は豊かで硬めですが粗くはなく、下毛は短くやわらかい毛が体に密着しています。ダブルコートの割には抜け毛が少なく、飼い主としてはありがたい特徴です。日頃は簡単なブラッシングのみで良く、好みによってプラッキングを行うと良いでしょう。
犬種名 | ケアーン・テリア(Cairn Terrier) |
原産国 | イギリス |
大きさ | 小型犬 |
抜け毛の量 | 少ない |
最低運動量目安 | 30分×2回/日 |
平均寿命目安 | 12~15歳 |
体高 | 28~31cm |
体重 | 6~7.5kg |
犬種グループ | 3G テリア(terrier group) |
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