人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
犬種の歴史
生粋のアメリカ生まれの犬種です。イギリスでブル系の犬やテリアを使って闘犬が行われていた頃、これらの犬たちは海を越えてアメリカに渡り、同じように闘犬として使われていました。1860年から1870年代の間、北米の港町ボストンにおいて、もっと小型で素早い犬を作ろうとイングリッシュ・ブルドッグと今は絶滅したイングリッシュ・ホワイト・テリアを掛け合わせるという繁殖が行われました。ボストンテリアはブルドッグからブリンドルのマーキング(模様)を受け継ぎ、テリアから白いマーキングを受け継ぎ、この組み合わせがボストンテリアの典型的なものとして受け継がれていきました。さらに小型化するために、体重を11kg以下にするためにフレンチ・ブルドッグもかけ合わせられたと考えられています。1893年にアメリカのケネルクラブに公認され、アメリカ国内でドッグショーに出陳できるようになると、この犬の評判はたちまちボストン以外の地域にも広まり、1920年代までにヨーロッパにも達することになります。
性格の特徴
明るく朗らかな子が多く、活発なタイプです。適応力があるので基本的なしつけを行えば賢く吸収してくれます。フリーで走れる場所に連れて行くと元気いっぱいに走り回るでしょう。アジリティ(障害物競走)等のドッグスポーツにも喜んで取り組んでくれる犬種です。一方で、咬傷事故も多く報告されています。咥えているものを取り上げようとして興奮して咬まれたり、お手入れなど嫌なことをされそうになった時に咬めばよいと学習してしまうと大変です。元来あごの力が強いため、基本のしつけの知識を持たずに安易に飼ってしまうと、お互いが不幸な思いをすることになります。しつけ自体はそれほど難しくない犬種なので、初心者飼い主さんが犬について学びながら飼育することも十分可能で、元気一杯な愛玩犬と暮らしたい人にはピッタリです。
見た目の特徴
ブリンドル、シール(錆色の黒)、ブラック+それぞれのカラーにホワイトのマーキングが入ります。短毛のため、お手入れは非常に簡便です。鼻ペチャ犬と呼ばれる短頭種(マズルと呼ばれる口の部分が短い)の一つです。スクリューテイル。短頭種はその変わった見た目ばかりを追い求めて交配をした結果、呼吸器系の問題が起きやすいとされています。また皮膚トラブルや暑さに弱い面があります。激しい運動を避けたり、飛行機に乗せられない等の生活上の注意事項があるので事前に家族間で確認を。健康には恵まれた犬種では無いとも言われるので、健全な個体を繁殖しているブリーダーを選ぶようにしましょう。
グルーミングの練習として顔回りを触られることに慣らすのがおすすめ。せっかく顔を拭こうと思っても、嫌がってできないなんてことにならないように子犬の頃から練習ね。
日本や、今やイギリスでも大人気犬種。ブヒブヒと鳴らす鼻がかわいいともてはやされがちですが、短頭種の極端な身体的特徴は犬種の健全性が損なわれていると世界的に問題になっています。大きな鼻音やいびきは深刻な問題になっており、呼吸器障害の疑いがあるとされています。この犬種の当たり前と思わないでね!
犬種名 | ボストン・テリア(Boston Terrier) |
原産国 | アメリカ |
大きさ | 小型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 30分×2回/日 |
平均寿命目安 | 11~15歳 |
体高目安 | 38~43cm |
体重 | ~6.8kg/6.8~9kg/9~11.35kg |
犬種グループ | 9G 愛玩犬(toy group) |
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