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バセンジー

犬種図鑑 バセンジー
Photo by fugzu

人気度       2 out of 5 stars

初心者向き     1 out of 5 stars

お手入れの簡便度  5 out of 5 stars

犬種の歴史

この犬種はピラミッド並に歴史が古い犬種だよ!壁画にも登場するんだ!

吠えない犬として有名だけど実はとってもエネルギーに溢れ、独立心に満ち、人との協調という意味では扱いやすい犬種ではありません。吠えないという面しか見ず、安易に飼うことを決めないようにね。

熱帯地方で何千年も昔から使われている多目的の猟犬です。古代エジプト第4王朝時代の絵画に登場することから4500年前から人の側で暮らしていたことがわかり、掘り彫刻や副葬品などに登場し続けるのを見ると、エジプト人にとってとても重要な存在だったことは明らかです。そして驚くべきことにバセンジーは昔とほぼ変わらぬ姿で生き続けています。古代エジプトが崩壊すると、この犬種はエジプトからスーダン、コンゴまで生息地を広げていき、19世紀にイギリス人によって発見、持ち込まれることになります。1895年にイギリスのクラフト展に2頭のバセンジーがアフリカン・ブッシュ・ドッグとして出展され、その後1930年代に本格的な繁殖が始まります。他の既存の犬種を何も掛け合わせず、コンゴから連れてきたままの犬を犬種としました。そして現在もイギリスでは現地の村から適切な個体を村人から買い、新しい血を血統登録しています。

この犬種がイギリスのケネルクラブに登録され、1937年にはそのうちの2頭がクラフト展に出展されました。珍しい犬の姿を一目見ようと大騒ぎになり、警官が出動したほどだったんだって!

猟犬としては多目的で多彩です。サイトハウンドでもありセントハウンドでもあり、獲物の匂いを75m離れたところから嗅ぎつけることができると言われ、訓練すればポイントレトリーブ、フラッシングもできるとも言われます。吠えない犬として有名ですが、代わりにヨーデルのような甲高い声や遠吠えのような独特の声を発します。また、猫の様に自分の体を舐めて毛づくろいします。

性格の特徴

何千年も昔から人間と共にいる「家庭犬」として飼われてきましたが、飼うといっても現代の「ペット」とは大きく異なり、朝晩のご飯も自分で何とかする生活をしてきた犬です。落ち着きがあり上品な犬ですが、警戒心が強くエネルギーに満ちています。第5グループ(原始的な犬)に属していることからも家畜化の度合いが低い犬種のため、人と一緒に暮らしたとしても愛玩犬の様に人に依存しません。ぬいぐるみの様に撫でまわされたり抱っこされるのは、本人の気分が向いたとき以外好まないでしょう。人や環境に慣らすときも本人のペース主体で馴致トレーニングが必要なので、飼い主は野性的な気質を理解できる人が好ましいです。

性格的にはオビディエンス(服従訓練)やアジリティで大活躍するのは難しいですが、ルアーコーシング等サイトハウンド向きのアクティビティで才能を発揮します。呼び出しは非常に難しい犬種と言えるので、子犬の頃から念入りにトレーニングしたい。

見た目の特徴

筋骨隆々な体は絹糸の様な短毛で覆われています。直立した耳としっかりと巻かれた尾を持つ。短毛なので手入れは簡便でしょう。毛色はピュアブラック、ホワイト、レッド&ホワイト、ブラック&タン、ブリンドルなど。

犬種名バセンジー(Basenji)
原産国中央アフリカ(後進国:イギリス)
大きさ小型犬
抜け毛の量
最低運動量目安60分×2回/日
平均寿命目安12~16歳
体高♂43cm/♀40cm
体重♂11kg/♀9.5kg
犬種グループ5G 原始的な犬・スピッツ(spitz and primitive types)

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