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犬種の歴史
ブービエ・デ・フランダースと共にベルギーの ブービエの1種です。「ブービエ」はフランス語で牛や羊を追う牧畜犬の総称。かつては他の数種のブービエが付く名の犬がいましたが、ほとんどが第一次世界大戦で絶滅してしまいました。 当時のブービエは主に農場から市場まで牛を移動させる際の牛追いとして、または農場の番犬として仕事をしていました。戦後、ブービエ・デ・フランダースとベルジアン・シェパード・マリノアをかけ合わせて作られたのがこのブービエ・デ・アルデンヌとなります。マリノア以外にブリアードも交配したという説もあります。1923年にFCIに犬種として公認され、1940年代にはアメリカにも輸出されていましたが、今日では世界的にも非常に珍しい犬種となっています。
1994年、ベルギーのベルジアン・シェパード・ドッグの審査員であるイヴ・ダムブラインがこの犬種の復興プロジェクトを立ち上げ、南部ベルギーの農場で実際に飼われている牧畜犬の特徴、使役のされ方、気質などをデータ収集しました。実際の牧畜に携わっている犬を集め、現在のブービエ・デ・アルデンヌの元を築き上げました。
性格の特徴
牧畜犬として神経過敏が面があるベルジアン・シェパード・ドッグと交配されていますが、ブービエ・デ・アルデンヌは少し気質が異なります。牧畜犬以外にも猪狩りのお供として使われていたこともあり、作業犬としては活発機敏な犬ですが、家に入ればすぐにスイッチをオフにしてリラックスできる犬です。室内で落ち着きなく周囲の音を警戒しウロウロする…などということがないため、比較的初心者にも飼いやすい犬とされています。
見た目の特徴
毛はワイヤー(針金状)でボサボサとしており、ヨーロッパ中部のいかにも粗野な牧畜犬という見た目。6cm程の上毛と、密に生えた下毛のダブルコート。体形はベルジアン・シェパード・ドッグ的でやや正方形をしています。ブービエ・デ・フランダースと違い、ショードッグとしてのアレンジもあまりされておらず、素朴な牛追い犬の姿を残しています。立ち耳。断尾されることがありますが、生まれつき尾がなかったり、短かったりする犬も生まれることがある。
犬種名 | ブービエ・デ・アルデンヌ(bouvier des ardennes) |
原産国 | ベルギー |
大きさ | 大型犬 |
抜け毛の量 | 並 |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 11~14歳 |
体高 | ♂56~62cm ♀52~56cm |
体重 | ♂28~35kg ♀22~28kg |
犬種グループ | 1G 牧羊犬・牧畜犬(herding group) |