人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
犬種の歴史
この犬種から小型化したミニチュアシュナウザー、大型化したジャイアントシュナウザーが誕生。ミディアムシュナウザーとも呼ばれますが、ヨーロッパでは単にシュナウザーと言ったらこの犬種を指します。ワイヤーヘアードのピンシャーが元となったこの犬は、少なくても14世紀頃から活躍していました。15世紀にはドイツの画家クラーナハやオランダのレンブラントの絵画にも登場しています。1879年ハノーファーのドッグショーで「ワイヤーヘアードピンシャー」の名で登場しました。そこでチャンピオンになった犬の犬名が「シュナウザー」だったことから、それ以後この犬種はシュナウザーの名で知られるようになり、ピンシャーとは区別されました。1880年にブリーディングの犬種スタンダードが作られ、ドイツでは5年後の1885年に犬種クラブが設立されます。アメリカでは1925年にシュナウザー・クラブ・オブ・アメリカ(犬種クラブのこと)が設立。ピンシャーと同様、農場でのネズミ捕りや番が主な仕事ですが、市場まで荷車を引いていく仕事や警察犬として活躍した子もいると言われます。
性格の特徴
ミニシュナよりもさらに番犬気質は強く、農場犬らしい特徴が残っています。玄関先の見知らぬ人間に多少吠えても問題ない飼育環境で飼うのが適切でしょう。だからと言って広い庭で放っておくだけでは満足しない。飼い主と一緒に何かをするのが好きな犬のため、散歩以外にドッグスポーツなどの作業をさせられる人に向いた犬種です。
エーファ・マリア・クレーマー「世界の犬種図鑑」より抜粋
極めてドイツ的な犬である。頑健実直。無骨で単純。寒さに不鈍感。スポーツ万能。そして愉快な騒ぎには必ず首をつっこむお祭り犬。よそ者は疑ってかかる。不審な状況で爽やかにまくしたてる代わりにブツクサ唸る。ガミガミ吠える。が、概ね健全な警戒心の表れであるから心配はいらない。(中略)賢さと注意力とやる気充分。多様な技に果敢に挑戦し、楽々とマスターする。スポーツ選手からガード・ドッグまで、体力と訓練と防衛本能で勝負するあらゆる仕事に向く。
上記のように、何かしらのアクティビティをさせれば優秀ですが、何もさせないとエネルギー発散不足となり、人間に不都合な行動を起こすことが考えられます。飼う場合は環境や自分の生活スタイルを考慮して検討しましょう。
見た目の特徴
「シュナウザー」はドイツ語で髭のこと。その名の通り立派な口髭が特徴です。害獣から口元や目元を守るために髭と眉を伸ばすようになったと言われます。 カラーはブラック、ソルトアンドペッパーの2種。針金状の固く密集した上毛と柔らかい下毛のダブルコート。抜け毛は少ないですが、髭やボディの毛を伸ばす場合はブラッシングを定期的に行いましょう。断尾・断耳されることがあります。
犬種名 | スタンダードシュナウザー(standard schnauzer) |
原産国 | ドイツ |
大きさ | 中型犬 |
抜け毛の量 | 少ない |
最低運動量目安 | 60分×2回/日 |
平均寿命目安 | 13~16歳 |
体高 | 45~50cm |
体重 | 14~20kg |
犬種グループ | 2G 使役犬(working dog group) |
その他関連犬種: ミニチュアピンシャー 、 アッフェンピンシャー 他
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